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ラップで顕在的適性を、馬体・血統で潜在的適性を測るブログ。
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上の映像(09キングジョージ)を観るだけでも、ピンとくる人はピンとくるはず。

右手前が大好きなコンデュイット。キングジョージではほとんどの距離を右手前で走ってそのまま押し切るという、滅茶苦茶なレースをやってのけました。


馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けています(それぞれ軸足となる脚が左右異なる)

例えば中山コースでは、①スタート直後のスタンド前は左手前 ②1~2コーナーは右手前 ③向う正面では左手前 ④3~4コーナーは右手前 ⑤最後の直線は左手前 というふうに、コーナーと直線とで手前(軸足)をを替えることで片方の脚ばかりを疲れさせないようにしています


人間で例えるなら、片手で持てるくらいの重い荷物を左右の手で持ち替えながら運ぶのに似ているでしょうか。


ダークメッセージという佐々木昌三厩舎の馬がいます。

この馬、左回りでは直線でまったく手前を替えません(右回りでは替えます)。直線の短い中京では勝ち鞍もあるみたいですが、先月のブラジルC(6着)など左回りコースでは1番人気を4度も裏切っています。

(この馬の敗因について、昌三師は「輸送がダメ」とかすっ呆けてますが、哲三騎手は「手前を替えない」と正直に述べてます)


重い荷物を同じ手でずっと持って歩くのは辛いのと同じように、馬も手前を替えないとすごく疲れちゃいます。疲れるなら何故替えないの?と人間は思うでしょうが、馬にも利き腕があって、馬によっては高速で疾走しているときに苦手なほうの軸足に替えるのはけっこう怖いことらしいのです。

そのため不器用な馬は、得意なほうの手前をずっと使って疲れる方がマシだと考えるのだとか(彼らは「レースに勝ちたい」なんて考えてません)


そして最初のコンデュイットに戻るのですが…もう一度言いましょう。コンデュイットは世界有数のレースで「手前を替えずに」押し切りました。


コイツ異常です。

右回りは凄く苦手な馬なはずなんです。ダークメッセージにとっての左回りと同じくらい、走りにくい条件のはずなんです。それでも世界一流のGⅠを勝っちゃいました…

何度でも言いましょう。コイツ異常です。「英語は苦手科目だけどTOEIC800点」くらい異常です;


ちなみに…というか大事なことなんですが、この馬の左回り成績。

4戦4勝、
GⅠ3勝GⅢ1勝(間違いでした;)


はい。こっちではちゃんと手前を替えてます。左回りの底力勝負では負けなし、です。
(しつこいようですが、この馬にとっては「左回りは普通」で、「右回りが苦手」なのです。右回りの凱旋門賞4着ですけど)


でもいくら底力上位でも、瞬発力勝負になると危ないんじゃないの?となると思うんですが…その点については週末に。


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 また、やっちゃった^^;

まぁ、手前の部分に触れなかったことで勘弁してください。
ってか、僕手前見るの苦手なんですよね^^;
馬の脚の動き早くないですか?
目を凝らしたらなんとかわかるんですが

なんか、パッとわかりやすい見方ありますか?
Michael URL 2009/11/25 23:05 *edit
 …想定内;
モタれてるのが分かれば、もう80…79点くらいの回答ですよ。
バレると思ったんだよなぁ;

手前ですかー。文章で人に教えたこと無いなぁ;
映像使ってマンツーマンが手っ取り早いんですが。


内ラチ側の前脚 ⇒ 外ラチ側の前脚 の順序で着地させてるのが、
直線で“使うべき”手前です。

右回りコースなら左手前
左回りコースなら右手前、ですね。


いわゆる“逆手前”だとカメラアングルの関係で、左右どちらの脚から
着地しているのか分かりにくく、両足が揃っているように見えます。

簡単にいえば左右の前肢がバラバラに見えるのが(直線で使う)正しい手前、
揃って見えるのが逆手前。

このまえの京王杯2歳Sだと、終い300を逆手前で走ってるのがエイシンアポロン。
他馬はだいたい正しい手前を使えてます。映像をご覧下さい。


…分かりやすい説明が出来てる手応えが全くないんですけど、大丈夫ですか?(苦笑)


しかしマイケルさんですら手前の見方を知らなかったとなると…
自分のブログって結構、一般競馬ファンからしたら意味不明の内容ばかりなんですかねぇ。
最近不安ですわ;
Apollo 2009/11/25 23:53 *edit
 なるほど

手前見る勉強しときますww

瞬発力に関してですが
僕はヨーロッパ基準で考えると相当高いと見ています。

BCターフ
09年
23.08-45.14-69.24-94.58-119.72-143.75
23.08-22.07-24.10-25.34-25.14-24.03

まぁラップ的にはこんな感じですが
3~4角で一気にダーレミを置き去りにしたとこは
びっくりしましたしね
Michael URL 2009/11/26 23:59 *edit
 無題
手前は逆になってると、他の馬と動きが逆になるので違和感ありますよね。
コーナー外、直線内で自然なんですが、こないだうちのラフェクレールは、直線向いても外の肢が前のままで直線突っ込んで2着でした。
直線向いて手前かえそびれるのはまだいいんですが、コーナー内で回られると固まりますね。
JCは薄い目かもしれませんが、底力勝負の外国馬頭で決め打ちするつもりで、日本馬は2-3着に、ウオッカ、アサクサ、戸崎wをいれときゃいいかな、と。
たま URL 2009/11/27 10:01 *edit
 コンドコソ
>マイケルさん

コンデュイットは欧州基準で瞬発力上位でも、ここはSS系が跋扈する日本ですからね~。
といいつつ、僕も瞬発力はある馬だと見てます。そっちのネタは予想記事で。
…って、また見抜かれたりしてw


>たまさん

PO馬なので自分はマシュケナーダ応援でしたけど、いや~最後はビビリました。
11.6のところでですからねぇ、勝った気がしませんよ(汗)
時計も優秀だし上2頭は強そうですね。

ジャパンカップはほぼ100%狙い馬が被ってますw
Apollo 2009/11/27 17:36 *edit
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ブログ頻出用語
■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

手前を替えない
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けている。以下長くなるのでコンデュイットの記事へお願いします。

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