∴ 皐月賞 各有力馬の特徴と適性

ディープインパクトほど抜けた馬が居ない今年は、あちこちに目移りするほど個性的な有力馬がズラリと揃っている。それぞれの評価をまとめてみた。

能力・・・勝ち切るだけの力があるか
距離適性・・・当該距離をこなせそうか
展開・・・枠、ペースなどの諸条件で恵まれそうか

Ａ・・・強気　　Ｂ・・・中立　　Ｃ・・・弱気

毎回これやるのはキツイですが・・・。でもＡＢＣ評価くらいなら出来そうかな？
ちなみに下の評価で展開がＡの馬は居ませんが、一応言っておくとローレルゲレイロです。

15　アドマイヤオーラ
シンザン記念で跨った岩田騎手が絶賛するほどの瞬発力の持ち主。同厩舎同馬主のアドマイヤムーンとイメージは近いが、最大の違いはスタートの速さ。馬なりでも先団の直後に取り付けられる脚は小回りの中山で活かされる。ただ体形的にはマイルがベターで、伸びしろがまだまだある完成度の低い馬体。それで弥生賞であれだけ走るのだから頭が下がる。2400は長いだろうが、2000までならなんとか・・・。枠順は少々外過ぎる感じもあるが、前に行くアサクサ・モチ・ピーシーの外なのだから好枠と言える。

能力　Ａ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｂ

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1　フサイチホウオー
あまり着差をつけずに勝つので、無敗といっても派手さは薄い為かあまり人気をかぶっていない。トビが大きく、気性面からもあまり揉まれないほうがいいタイプでこの最内は一番イヤな枠。今まで外を回す競馬しかしたことがないしその点が不安。ただスケールの大きな馬なのであっさり克服する可能性もあるが、馬群を捌くのに手間取るようだと2着もないだろう。距離はダービーまでは大丈夫。

能力　Ａ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｃ

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6　ドリームジャーニー
2歳王者。前走はキツイ不利を受けて3着に敗れたが、瞬発力は非凡なものがある。恐らく今回も後ろからの競馬となるだろうが、前回から4頭増えた上に好位勢多数のメンバーなので大外を回ることになりそう。コーナー4回の皐月賞でその競馬をして勝ち切れるかは疑問。それとカッとする気性だけに、ＧⅠの大歓声を間近に受けて冷静さを保てるかは一つの焦点。入れ込むようならば出遅れる可能性は高い。馬体的に2000は一杯一杯の印象。

能力　Ａ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｃ

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18　ココナッツパンチ
僅か１戦のキャリアながら弥生賞で2着し、ここに駒を進めてきた。初戦は馬群の前目での競馬だったが、テンションの上がった前走時はスタート後掛かりそうになったため抑える形となった。願わくは新馬戦のようなソツのないレースをしたかっただろうが、生憎前に壁を作りにくい大外枠。厳しいレースを強いられるのは間違いない。しかしながら持ち前の瞬発力は凄まじいものがあり、史上最短キャリアでのクラシック制覇も夢ではない。馬体からは2000は守備範囲に思える。

能力　Ａ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｃ

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8　ナムラマース
いつも早めにＪＫの手が動くように加速に時間が掛かるタイプ。それだけにラジオＮＩＫＫＥＩ杯で受けた直線の不利は大きく響き、フサイチホウオーと0.2差の3着に敗れた。小回りの中山では序盤である程度の位置に付けられなければ、一瞬で前との差を詰める脚がないので上位進出は厳しいところ。スタート後の二の脚もあまり速くないだけにＪＫの手腕が問われる。

能力　Ｂ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｃ

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12　アサクサキングス
キレに乏しいタイプで、前走のような積極的な競馬は向いている。他に逃げたいような馬も見当たらないし恐らくハナを切るだろう。絶対的な能力では見劣りするが、今の中山の馬場は内と外との差がそれほど無いので、コーナーワークのアドバンテージを活かすことが出来れば勝利が見えてくる。いつも逃げ馬に絡んでくるヴィクトリーは目の上のタンコブ。

能力　Ｂ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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17　ヴィクトリー
能力は高いがとにかく気性が悪い馬で、3戦して3戦ともジョッキーが制御できないほど引っ掛かっている。大歓声を受ける今回も相当入れ込むことだろう。そんな状態でもＧⅠを勝てる程の器ではなさそうで。まず有り得ないと思うが、パドックで落ち着きがあって尚且つ返し馬もスムーズに行えるようならもしかすれば・・・。

能力　Ａ　　距離適性　Ｃ　　展開　Ｃ

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16　フライングアップル
35秒8でも最後方から差しきれたように、メンバーと展開に恵まれた感が強かった前走。馬の状態はいいようだが、横綱相撲で押し切れるほどの力はない。16番枠では内をせこく立ち回るのもままならないので苦しいレースになりそう。

能力　Ｂ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｃ