∴ Keep It Simple, Stupid

【関屋記念】

◎アンブロワーズ
〇ニシノナースコール

記事タイトルはいわゆるKISS原則。混戦だからこそ、シンプルに考えて見ます。

まずこのレースのポイントですが、①毎年1分32秒台の決着になること　②ラスト2ハロン目が10秒台となり、これを後方から差し切るには32秒台前半・ポジションによっては31秒台の脚が必要であること　の2つ。つまり差し・追い込み馬にはシンドイ、ということですね。

その中でも馬券に絡みそうな馬として、地力上位のカンパニー、牝馬ニシノナースコール、SS産駒ピサノパテック辺りが居ます。カンパニーはGⅠでも上位を争う馬ですが、そういった馬達・・・エイシンプレストン、テレグノシス、サイドワインダーといった一流馬でも格下相手に負けてしまうのがこのレース。スタートが悪ければ着外もありえます。

ニシノナースコール、ピサノパテックはスタートが上手じゃないですね。特にパテックは道中じっとして直線のキレに賭けるタイプなので、31秒台の上がりが必要になってくるでしょう。そこまではどうか。ニシノは2年前にこのコースで32秒台の上がりがありますから、それから成長していれば・・・という可能性は確かにあります。太め残りの前走を叩いて2走目、というローテも良さそうです。全てはスタート次第ですが、本命にするとなるとやはり先行馬が妥当です。

本命はアンブロワーズ。長い間低迷していましたが、小島太厩舎から平田厩舎に転厩したことがキッカケとなり復活。元々はGⅠで上位を争っていた程の馬ですし、ここに入っても格負けしません。馬体的にも。中舘騎手騎乗ということですからちゃんと前に行ってくれるでしょうし、先行しても終いシッカリとした脚を使えます。ここ3走は2着・2着・1着と、順調度で言っても１番手。夏は格より調子、夏は牝馬・・・という両格言にも沿ってますね。

その他の先行勢では？となると・・・なかなか難しいんですよね。シンボリグランは昨年のマイルCSで3着していますが、後の2走で終い甘くしているように本質的にマイルは若干長いでしょう。脚部不安での放牧明けというのも引っ掛かります。昨年の1,2着馬のカンファーベスト、ダイワバンディットも休み明け。順調と言えるのはストーミーカフェ、インセンティブガイですが、どちらもムラです。アポロノサトリはゲートを出れば好勝負出来るかもしれませんが、やはりアテに出来ません。

という事で、こんなシンプルなシルシになりました。やはり混戦で、しかも休み明けの馬ばかりという状況ですから、どれに来られても驚けません。馬券の方も控えめにしときます。

函館2歳Sですが・・・あまり良いアイデアもないのでケン。ただ道悪ということなら、ウッドで目茶目茶動くエイブルベガはやはり有利でしょう。