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ブエナビスタが負けるとすれば、一体どんなケースが考えられるだろうか。

最終週でもなければ基本的にイン有利の府中、そしてこの雨予報とくれば、まず真っ先に考えられるのが『前残り』。


一本被りの人気馬と逆の脚質を狙うのは、穴を獲る上で一つのセオリーでもあるし、またそんな理由でもなければブエナビスタが負けるシーンを考えられない、と考えている方も多いでしょう。

しかし…人は「そんなバカな」と言うかもしれないけれど、僕は敢えてそれとは違うアプローチで、このオークスを考えてみたい。


ブエナビスタを、『差す』。






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2009年優駿牝馬(オークス)



雨=前有利?



前残りの方向で考えたくない理由は幾つかある。

まずこの雨。1200、1400といった短距離レースが重馬場になると極端に前傾ラップになるのと同じ理由で、必ずしも前に有利な材料とは限りません。

例えば、ジャングルポケットが勝った2001日本ダービー。前半‐後半1200が71.3-75.7と、前半が後半より4秒以上も速い前傾ラップで、先行して掲示板に載ったのがダンシングカラーだけという追い込み競馬。

これだけ雨が降っての2400Mなら、いつもよりどれだけ時計が掛かるのだろう…。雨が降り続く状態なら尚更、これを100%正確に予測できる人は居ないでしょうし、それは騎手だって同じこと。

先導役の逃げ馬が2秒、いや1秒でもオーバーペースで行ってしまえば、牝馬の長丁場らしくない、終いの掛かる追い込み競馬になる。確かにペース次第では前がゴッソリ残ることもあるんですが、100%それに寄せるのが吉、という訳では無いんですね。最近の傾向から『前が有利』という意識を騎手が持っている状況ですし、むしろリスキーかも知れません。


更に、血統面。意外に思うかもしれませんが、ブエナビスタの父スペシャルウィークは、オペラハウス・メジロライアン・キングヘイローといったところと肩を並べるほどの重巧者の血統。

まあ…ブエナビスタは切れる脚を使うタイプだけに、データほど重がプラスになる馬ではないんでしょうけど、世間一般が持っているイメージよりは重を苦にしないはず。ブエナビスタの評価を落とす理由に馬場を持ってくるのは、僕としてはちょっと抵抗があります。



ソラ使いでサウスポー



さて。ついつい長くなってしまいましたが、そろそろシルシを打つ馬の話に持って行きましょう。


まず、ブエナビスタは対抗評価。切れる脚があり、重馬場はこなせそう。騎手も一流。デキも悪くない。それでも本命にしないのは、オッズが安い。ただこれだけ。

単穴に現在単勝100倍のフミノイマージン。スイートピーSこそスローペースに泣きましたが、2走前にはロードロックスター・マイネルクラリティ・スリーロールスといった牡馬1000万級を相手に「上がりの掛かる」レースで勝っており、底力は牝馬同士なら上位なはず。余りに舐められすぎなので単複買っておきます。

体重が思うように増えなかったデリキットピースは、実力を考えて一応押さえまで。馬も騎手も重馬場に強いディアジーナ、ようやく適距離のジェルミナルと共に△。


そして本命、レッドディザイア。

先日の前フリ記事で触れたように、この馬はソラ使い。新馬戦・エルフィンSのどちらもゴール前で捉える競馬だったのでソラを使う場面はありませんでしたが、ブエナビスタに敗れたあの桜花賞で、実はソラを使っていました。

もし、先にブエナビスタが抜け出す展開になっていたら。ソラを使って2着になる馬と、1番にゴールを駆け抜けていた馬、これが逆になっていたかも知れません。


もう一つ。デビュー以来3戦とも右回りのコースを使われていたレッドディザイアですが、3戦とも直線では『右手前』で走っていました。

普通右回りのコースではコーナーを右手前で走り、直線を左手前で走る。

右コーナーは右手前でしか曲がれないという制約がある以上、疲労していない「左手前で使う筋肉」を直線で使うのは、理に適ってますよね。

けれども、たまにレッドディザイアのような『右手前で走るのが好き』な馬が居て、ずっと同じ筋肉を使って疲れているはずなのに、コーナーも直線も同じ手前で走る「効率の悪い走り方」をする。

レッドディザイアは、今までそんな効率の悪い走り方をしていた訳です。


しかし、いかにそんな「右手前が好きな馬」であっても、左コーナーは左手前でしか曲がれない


この構造上の制約がある以上、レッドディザイアはコーナーで左手前を使わざるを得ないが、直線では「筋肉が疲労していない」右手前で、思う存分に走ることが出来る。

これこそが、馬で言う『利き腕』が生まれるメカニズム。

レッドディザイアはサウスポーであり、東京コースでは今まで以上の爆発力が期待出来る、こういう事が言える訳です。


ソラ使い、サウスポー、更に好調教でデキ上向きという話もあります。

総合的に見て、ブエナビスタと五分にやれる!というのが僕の結論です。



レッドディザイア
〇ブエナビスタ
▲フミノイマージン
△デリキットピース
△ディアジーナ
△ジェルミナル

f8d150fa.jpg








netkeiba.comより



それにしてもソラ使いでサウスポー、なんて初めて見た気がするなぁ。
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 無題
こんにちは。
レッドでしたか~。
自分なりにソラ使い馬だろうと思っていろいろ考えてましたが、桜花賞でソラを使ってたんですね。
実は自分も本命レッドなので凄く楽しみになりました。
何となく桜花賞もブエナの後ろから行ってたらタイミング次第では逆に差しきっていたのでは?と思っていたので妙に納得しました。
幸四郎 2009/05/24 12:17 *edit
 ミスに見えても
幸四郎さんもレッド本命ですか!いや~楽しみですね。
アンカツが後手に回ったかに見えた桜花賞の4コーナー、
あれがソラ使いブエナにとってはベストの騎乗だったわけで。
やっぱりアンカツは凄いですわ。
Apollo 2009/05/24 12:40 *edit
 赤い彗星

差し馬はレッドディザイアでしたか。
意外でした!
今回オッズが微妙で買いたいけど、
ブエナ流しで行こうと思いますので
押さえまでですね。

実力はありますが。。。

◎ブエナビスタ
〇ディアジーナ
▲デリキットピース
△レッドディザイア
△ブロードストリート

です。
迷ったのは
ツーデイズノーチス
ダノンベルベール
ハシッテホシーノ

ですが、ブエナビスタから先行2頭、差し2頭で
ディアジーナとデリキットピースは決まっていたので
レッドディザイアと後1頭という事で、
ブロードストリートが差しでは良さそうかなと。

以上◎から〇▲△本線で
〇▲△のボックスで。
後は
◎-〇-▲△ 3点
◎-▲-〇△ 3点
の3連単で
Jungle 2009/05/24 12:46 *edit
 意外に万能かも
そんなに意外でしたか~。確かにもっと人気無い馬を匂わせた言い方でしたね^^;
ブロードストリートは調教師が弱気なんで消しましたが、
母母父がリファールで腹袋もあって、いつか狙いたい馬です。
Apollo 2009/05/24 13:07 *edit
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■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

手前を替えない
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けている。以下長くなるのでコンデュイットの記事へお願いします。

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