∴ アサクサキングスの『変化』とは！？

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以前からアサクサキングスは腹回りを「ボテッ」と見せてる馬だったのですが、別に重め残りとかって訳ではなく、元々そういう体型なので特段割り引く必要もないもんだと今まで解釈してました。

メイショウサムソンといったオペラハウス産駒も同じような体型の馬は多いですし、ブライアンズタイムのダート馬とかも多くが太めに見せます。ホワイトマズル産駒にはキングスの他にも似たようなのはよく見かけます。

つまりどういうことかと言うと、そういう馬は贅肉で腹回りが太いのではなく、血統から来る筋肉や骨格の関係でそう見せているのです。人間で例えると、肋骨で囲む体幹部分がめちゃめちゃ広くて腹筋がたくさんある・・・って表現でいいのかなあ？ちなみにこの部分を”腹袋”って言います。

トモの筋肉がスピードの源とすれば、腹袋のそれはスタミナやパワー。メイショウサムソンを思い浮かべてもらえれば、そこが優れているとどういう馬になるか大体分かってもらえると思います。

キングスの場合もそういう血統から来る腹袋の大きさなのかなと思っていたのですが、実はそれだけではなくちゃんと仕上がっていなかったのも原因だったみたいなんです。

春のＧⅠ2戦の写真を見てもらえれば分かりますけど、腹回りのアウトラインがまずボテッとしてますし、アバラも殆んど見えませんよね。

それが前走あたりから変わってきて、多少ですがアバラが浮いて見えるようになりました。そして今回はそれ以上。腹回りは今までで一番スッキリ見せています。

早い話、春先は太め残りだったみたいです。神戸新聞杯は休み明けながら自身最軽量の484キロ（前走比－10キロ）で出走してきましたが、別に調整失敗でも何でもなく太かった馬体が絞れた結果だったのでしょう。実際良いレース内容でしたしね。

しかし、デビュー以来ずっと太め残りだったとは・・・。これを春の時点で見抜けないようじゃあ俺もまだまだだなァ。まあモニターを通してのパドック診断ならではの限界と言えるのかもしれませんが・・・。甘えちゃダメっすね＾＾；

ケヅヤ・馬体の張りとも前走より良くなっていますし、もともとスタミナは充分。展開さえ向けば今回も好走確実ではないでしょうか。昨日取り上げたロックドゥカンブと共に、菊花賞で重いシルシを打つ馬になりそうです。