∴ スリープレスナイトの『耳』

「ジョッキーは馬の耳の動きを見て、馬の気持ちを知るのです。」（武豊談）

ホースマンは馬のどこを見て、馬の気持ちを知っているのか。普段馬と接する事のない我々ファンにとっては、見当も付かないことですよね。その答えは武豊TVで得られました。

馬の嘶き（いななき）や目を見てもある程度は分からしいのですが、まさかレース中に馬の目を覗き込む訳にもいきません。馬の場合耳の動きに感情が出るため、ジョッキーはそれを見て馬の気持ちを読みます。

例えば両耳を後ろにペタッとねかせている時はかなり警戒しています。耳を一定の方角に向けてじっとしてる時は、その方向に何か興味をひかれる物がある時です。怒っているときは、耳を前後左右にクルクルさせます。では、馬がマジメに走っているときって、どんな状態になっているのでしょうか？

答えは・・・両耳を後ろにペタッとねかせている、でした。←ドラッグすると答えが出ます

所で、先頭に立ってしまうと耳をピョンと前に向けてしまう馬が居ます。何故かは分からないですがビックリして、物見（ものみ）をしてしまうらしいのです。先頭に立つのが嫌なんでしょう（笑）

先日の越後ステークスで勝ったスリープレスナイトがそんな馬です。越後Sの映像が見つからなかったので2走前の出石特別の映像を引っ張って来ましたが、ゴール後見事に耳をピョンと立ててます。こういう馬は珍しいですよ。

この馬、3走連続で同じような着差で勝っているんですよね。クラスは上がっているのに。多分、先頭に立ってからはマジメに走らない為に着差があまり付かないのでしょう。恐らく時計はもっと詰められると思いますよ。

今度パドックを見るときに、馬の耳の動きに注目してみてください。新しい発見があるかもしれません。