∴ 天皇賞（春） 各有力馬の特徴と適性

今回は全体的に混戦で、評価のバラツキはあまり有りません。アイポッパーって結構負けることがあるように、安定度はあるけどそんなに力が抜けた馬でもないんですよね。

能力・・・勝ち切るだけの力があるか
距離適性・・・当該距離をこなせそうか
展開・・・枠、ペースなどの諸条件で恵まれそうか

Ａ・・・強気　　Ｂ・・・中立　　Ｃ・・・弱気

8　アイポッパー
とにかく素直な気性の馬で折り合いを欠くことが無いので、距離はどれだけ長くても大丈夫。テンに仕掛けて前に行っても競馬が出来るし、逆に後方待機で脚を溜めることも出来るが末脚は取り立てて優れているわけでもないので、馬場状態も鑑みて今回は先行する競馬になりそう。全体に完璧なレース運びだった前走でドリームパスポートを破ったものの、相手は道中掛かり通しだったのだから本当はもっと差をつけて勝ちたかった。その辺に能力の限界が見て取れる。
ちなみに唯一の欠点は重馬場が苦手というところだが、天気予報が正しければそれを心配する必要は無いようだ。

能力　Ｂ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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15　デルタブルース
既に長距離ＧⅠを2勝している実績馬。エンジンの掛かりが遅いこともあって、勝ちパターンは「早め先頭で押し切り」と決まっており、その型に嵌らないと昨年の有馬記念や前走の阪神大賞典のような中途半端な結果に終わる。勝ちパターンに持ち込むには馬群に包まれずスムーズに進められる位置を確保する必要があるが、外枠に入った今回はその点で心配ない。
ただ一頭59キロを背負っていた前走時の斤量差が無くなる上に、休み明けを叩いて状態が大きく上向いている今回。もし力負けすることがあれば、その相手は阪神大賞典組ではなくメイショウサムソンか。

能力　Ａ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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6　メイショウサムソン
分厚い筋肉を纏ったパワフルな馬体をしており、共に馬場の悪かった皐月賞・ダービーを制しているパワータイプ。そのためスピード勝負に弱く、レコード決着となった菊花賞では見せ場無く4着に敗れた。その辺のことは以前詳しく書いているのでどうぞ。
また折り合いにも若干の不安があり、その辺に気を遣いながらの競馬となりそう。テンからそれに専念すると、いつものような好位置には付けられない可能性もある。何れにしろ石橋ＪＫの手腕が問われることは間違いない。

能力　Ａ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｂ

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10　トウカイトリック
去年の今頃は逃げ戦法で結果を出していたが、馬が段々ズブくなってきておりテンのダッシュが付かなくなってきた為近走は差し一辺倒の競馬になってる。もともと細身の体形だったが、最近使い込んでも馬体を維持できている辺り、余程体調がいいのだろう。
まともな力比べでは上位陣に一歩譲るが、デルタブルースが前を掃除してくれる展開になれば漁夫の利を得られるか。

能力　Ｂ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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1　マツリダゴッホ
スラッとした馬で、そこだけ見れば長距離適性があるように見えるのだが、気性面に若干の不安あり。前々走・前走はある程度ペースが流れたためそんなに問題にはならなかったが、13秒台が連発するようなペースになった場合折り合えるかどうかは未知数。
長距離で良績多い鞍上込みの人気であろうが、まさかイングランディーレのような逃げを打つわけにもいかないだろうし、この馬にリンカーン並の地力があるわけでもない。さすがに今回ばかりは・・・。

能力　Ｂ　　距離適性　Ｂ　　展開　Ｂ

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14　ネヴァブション
今年に入って急激に力を付けており、その上昇度は侮れないものがある。いかにもステイヤー然とした体形をしているし、気性的に問題があるわけでもないので距離は全く問題ないだろう。
ただ、重賞初制覇となった前走にしても鞍上に上手く導かれた面が大きいし、地力という点ではまだ疑問符が付く。上昇度でどこまで？というのが正直なところ。

能力　Ｂ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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10　トウショウナイト
アルゼンチン共和国杯でアイポッパーを破っているように力はあるものの、少し気難しい面がある馬でどんなレースになるかは馬次第のところがある。4角での手応えはいつも怪しいし、好位置を取れたり取れなかったり。アイポッパーのような安定感のあるタイプではない。
上手いことレースを進められれば2,3着ならば充分あるだけに、この人気なら美味しいと言えそう。

能力　Ｂ　　距離適性　Ａ　　展開　Ｂ

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以上　前売り人気順に７頭。今回は展開が読みにくいので、展開評価Ａはなし。（ちなみにＣはユメノシルシ。デルタに早めに来られるので）
他に魅力的なのは、超スローになれば末脚強烈のファストタテヤマ、嵌ればリンカーンにも勝てるマイソールサウンド、ペリエが惚れこむ素質馬ダークメッセージってところでしょうか。

印のほうはまた明日。