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現在のところ単勝2倍の圧倒的1番人気に支持されているメイショウサムソン。GⅠ2勝の実績はここでは断然であるが、個人的にはサムソンが圧倒的優位なレースではないと感じている。その理由について、メイショウサムソンの不安点をまとめてみた。


メイショウサムソンの不安点


その① 体形の変化


次のメイショウサムソンの馬体写真を見比べて欲しい。 ※転載が禁止されているのでリンクを張っています。(右クリック⇒リンクを新しいウインドウで開く)がお薦め 

大阪杯前(2007年3月21日)

ジャパンカップ前(2006年11月15日)

皐月賞前(2006年4月6日)

違いがお分かりだろうか?

皐月賞前は筋肉の張りこそいいものの腹回りに若干の余裕があり、お腹のラインが少し下がっている(これはあくまでレース前週に撮影されたものである。)

対してジャパンカップ前はアバラが少し浮き出ていて、お腹のラインもシャープになっているのが分かる。筋肉の張りも申し分なく、かなりの好仕上がりだ。

対して大阪杯前の状態はどうか。アバラは浮き出てはいるが、腹から股にかけてのラインはかなり切れ上がっており、シャープ過ぎるような印象を受ける。又筋肉の量・張り共に乏しく、肩の辺りに注目してみるとその差は一目瞭然である。トモの張りも去年のものと比べると寂しく映る。全体的に筋肉が落ちてしまっている印象だ。

ここまではあくまで個人的な印象ではあるが、リンク先の競馬ブックの記者さんやハイブリッド競馬新聞の久保さんも同じような意見を述べている。曰く、「昨年とは別馬のような体つきになっている。」(久保さん)

個人的にはここでの惨敗だけでなく、長期的なスランプに陥る可能性すらあると考えている。パドックでその馬体に注目する必要がありそうだ。

※注意 久保さんは「メイショウサムソンは来ない」とはいっていませんのであしからず。右のリンクからHPへ行って見て下さい。



その② スピード決着への対応

メイショウサムソンは皐月賞・ダービーの両GⅠを制しているが、そのどちらも馬場の関係でタイムはかかっている。

皐月賞     1.59.9(良) 良だが時計の掛かる馬場

日本ダービー 2.27.9(やや重)

つまり、メイショウサムソンはスピードタイプというよりはパワータイプの馬なのである。そして、地盤が固いスピード勝負の馬場になった(パワーは関係なくなった)菊花賞では3.02.7のレコード決着となったが、このときメイショウサムソンが0.7差の4着に沈んだことは記憶に新しい。
(ちなみに武豊TV!で武豊は、メイショウサムソンは早い時計の決着になると弱いであろうことを見越してあのハイペースの逃げを打ったということを明かしている。仲のいい先輩である石橋守の3冠達成を本気で阻止しようとしていたあたり、さすが長年トップの座を守り続けているだけのことはあると感心した。)

時計の掛かる馬場になれば強いのだが、明日の日中は晴れの予報。1800の準オープン戦で1.47.4の好時計の出る馬場状態は、中距離のスピード勝負に強いコスモバルクに有利に働く。




その③ スローの上がり勝負での弱さ


メイショウサムソンがメンバー中最速の上がりを使ったレースは、未勝利戦と野路菊S、中京2歳Sという2歳時の低調なメンツを相手にした時のみであり、現にレースの上がりが34.3という直線の末脚比べの展開になったジャパンカップでは、牝馬のフサイチパンドラすら捉えられずに終わっている。自己最速上がりタイムが32秒台というのキレ者がいるここでは、上がり勝負での強さという点では見劣る。

そうは言ってもコスモバルク・シャドウゲイトの2頭がいるここでは、スローの切れ味勝負になることは考えづらいが。




ここまでメイショウサムソンにも不安があるということを書いたが、私はサムソンの強さを充分理解しているしメンバーの劣るここでは圧勝して不思議無いことも分かっている。むしろそうなる確率の方が高いかもしれない。この記事はあくまで「こういう考え方もあるよ」ということを示しているだけなので、メイショウサムソンの取捨については皆さん次第ということで・・・。ちなみに私はを打つつもりは有りません。印のほうはまた明日に。
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■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

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