『玉砕覚悟で大逃げを打つ馬と、それをジッとみて脚を溜める先行勢。
逃げている馬のペースは確かに速いが、後ろの集団はむしろスローペース。そんな見ている側がヤキモキするような隊列になることは特に長丁場ではよくある…というか、離し逃げにでた馬がいる場合は大抵そうなりますよね。』 という見立ては当たりました。が… 『そして逃げ馬の手応えがよく残りそうだった場合、後ろの集団は早めにペースアップ。』 こっちの見立ては当たりませんでした…orz これはね~、3番手集団の先頭にいたスミヨン騎手が日本の高速馬場でのレース経験が浅いため、前の馬と自分の馬のペース判断を誤ったことが大きな原因だと思います(他の騎手が3番手でも同じ結果だったかもしれませんが…) 「競馬でいちばん難しいこと」、それは展開を読むこと。とは秋天の回顧でも書いたことですが、まさか2週間後に再び思い知ることになるとは思いませんでした。 何が悔しいってねぇ、京都大賞典で僕は今回みたいな展開を想定してクィーンスプマンテに◎を打ってたんですよ。そうしたら思ったよりも後続に早めに追いかけられて残れなかったんで、エリ女も似た展開になるんだろうな…ということで今回、京都大賞典の再現を狙った「前半遅い⇒後半速い」というペースの決め打ちをしたのに(泣) 前走勝ってる大逃げ馬と、前走惨敗の大逃げ馬の違いが出たんですかねぇ。ナメられてないと大逃げは残れないもんな~…そうだよなぁ。狙いはむしろ今回だったか? 馬券ベタ脱却の道のりは遠く険しい; PR
京王杯2歳ステークス
《12.5 - 10.8 - 11.3 - 12.0 - 11.7 - 11.3 - 12.4》 全体的にそれほど悪くないペースで流れ、馬場の影響もあって上がり34秒台を使えた馬が4頭しか居ないタフなレースに。 一頭だけ突き抜けたエイシンアポロンは、厳しいペースを見越して中団に控えた池添騎手の好判断も大きかったと思います。とはいえ馬体構造的には寝肩+腰高+腹袋大と、デイリー杯勝ち馬リディルと同じく様々なレース・ペースに適応できる好馬体。ただ父ジャイアンツコーズウェイ(もしくは父父ストームキャット)の影響で繋が硬くてバネが効かないため、リディルにキレ味で劣ったというのが前走の2着なんですよね。 京都マイルとは違い、ラスト1ハロンが掛かるタフなスピード勝負になり易いのが中山マイル。切れ味無用のフィールドでは一体どちらが強いのか? 血統的に考えれば、タキオン×ダンブレのリディルよりは父父ストームキャットのエイシンアポロンのがスピードは上と判断するんでしょうね。馬体的にも筋肉量はアポロンだよなぁ…POGでリディルを指名してる人としてはそっちを贔屓したいのも山々ですが、名前にシンパシーを感じるアポロンを応援したい気も少しはあったり…しますん。
アルゼンチン共和国杯
下の“必殺仕事人”ってタイトルは騎乗停止明けであっさり重賞勝ったアンカツを意識して付けたんですが、東の吉田隼人騎手のほうに“仕事人”な騎乗をされちゃったなぁ、って印象です。 《7.3 - 11.4 - 12.1 - 12.5 - 12.5 - 12.3 》- 《12.1 - 11.7 - 12.0 - 12.3 - 11.0 - 11.8 - 11.9》 遅い ⇒ 速い の2ブロックにざっくり分けられるラップ。前半のスロー区間で先行馬に、そして後半のハイペース区間でスタミナ型にそれぞれアドバンテージが生まれ、総合して「スタミナ型の先行馬」が最も有利な展開になりました。 1着のミヤビランベリ、2着のアーネストリーはモロにそのタイプ。今回の吉田騎手は自分でペースを作れる、という逃げ馬の利点を最大限に活かした騎乗と言っていいでしょう。こういうクレバーな乗り方が出来る騎手って、案外いませんよ~。 他は全体的にスタミナ型の馬が上位に。JCよりかはステイヤーズSや有馬記念に繋がりそうな内容ですね。展開不利のなか追い上げたヒカルカザブエは脚力・スタミナを兼ね備えており、どこに行っても狙えそうです。 ファンタジーステークス 《12.2 - 10.7 - 11.6》 - 《12.0 - 11.9》 - 《11.3 - 11.5》 普通 ⇒ 遅い ⇒ 速い と、1400mの短い距離のなかでも緩急が効いた特殊な流れに。こういうときって案外極端な競馬が嵌るもので、去年の有馬記念のアドマイヤモナークが正にそんな感じ。追い込みと逃げ馬が一緒にきて、好位勢は全滅するという不思議な結果は大抵こういうラップが生みます。 そう考えると、勝ったタガノエリザベートの評価が微妙。母父ストームキャットで確かツナギが硬い馬だったように記憶してますが、どうだったかなぁ。阪神JFのときに改めて評価します。 他ではベストクルーズが期待通りの強さをみせてくれてまずは満足。でも頭が高い走法なだけに、阪神に替わってどうかは難しいところですね。 最後に血統的には、SS系が1・2・3・4・6・7着。スワンS・ファンタジーSとも例年はSS系が不振の重賞ということを考えると、どれだけ今の馬場が異常に高速か分かります。 ちなみに日曜12R・芝1200は、単勝1倍台の非SS系セトノアンテウスをSS系ストリートスタイルが高速上がりで差し切るという内容。もちろん単勝イタダキマシタ。京都芝短距離のSS祭りはまだ続きます。
武蔵野ステークス
(12.4 - 10.7 - 11.5 )- (12.0 - 12.2) - (12.1 - 12.0 - 12.6) やや速 - 普通 - 普通 武蔵野Sはカスリもせず、これでダート重賞は18連敗…なかなかの泥沼っぷりです(泣) ラップ的にはテンの3Fが34.6となかなか速目で、直後の12.0 - 12.2は平均くらい。全体的に差し馬が上位に来てますし、逃げ切ったワンダーアキュートは頭一つ二つ抜けたレースをしたと言っていいでしょう。 馬体的には、むしろ中距離に向くタイプが上位に来たなという感じです。1~3着とも中距離重賞で実績がありますし、1着・2着はオオトビで大柄。1400よりは1800に近いレースになったんでしょうね。JCDの本命はもう決まりましたw 血統面では、ワンダーアキュートの母父がプレザントタップ。タップダンスシチー・ワンダースピード・プレシャスピクセルといった産駒たち(BMSとしてを含む)からみるに、晩成中距離型の血。これまでトントン拍子に強くなってきた馬ですが、さらにタップの域まで成長する可能性もありますね。 ◎シルクメビウス 9着 〇テスタマッタ 11着 ▲トランセンド 6着 △サクセスブロッケン 10着 京洛ステークス ピサノパテックが32秒8で上がるも、ハナ差の4着に終わったのが全て…。エイシンタイガーの単勝とピサノパテックとのワイドという馬券だっただけに、気まぐれキングヘイロー産駒・クールシャローンの激走が恨めしい(泣) ま、一応はピントが合った馬券を買えただけでもヨシとしなきゃダメですかね。京都芝短距離のサンデー祭りは終わる気配がありません。 ◎エイシンタイガー 1着 〇ピサノパテック 4着 ▲レディルージュ 2着 △ウエスタンビーナス 15着 △コレデイイノダ 11着 競馬でいちばん難しいモノって、「展開を読む」ことだと思うんですよ。
例えば適性把握なら、馬体・ラップ・血統といった様々なツールを駆使すればだいたい当てられます。しかし展開というファクターは蓋を開けてみるまでは誰も分からないだけでなく、結果に影響をおよぼしうる数ある要素のなかでも最強最大のモノという厄介な性格を持ち合わせています。 競馬が難解なギャンブルとして成立するのも、展開という「不確定要素」があるからこそ…ということは、多くの競馬ファンが思っているのに相違ないでしょう(つまり「展開さえ読めれば誰でも馬券は当てられる」、と)。 今週末の2重賞は、どちらも近年稀に見る「例外的な展開」になりました。 終い1ハロン11秒台で、スピードの持続力ではなく爆発力が求められたスワンS。 前後半の1000mが59.8-57.4と、恐らく世界初のヘンテコなペース配分になった天皇賞秋。 こんなにペースが乱れたとあっては、結果は波乱となるのが普通。スワンSの三連単が88万、秋天が10万。しかし両方ともスローに決め打ちすればシッカリ獲れる範囲内の馬券だっただけに、展開を読みきって予想した方々の中にはかなりの額を儲けられた人もいるでしょう。うらやましい。非常に羨ましいかぎりです。 さて。そんな「これぞ勝ち組!」っていうカッコイイ獲りかたをした方が沢山居るいっぽうで、広い世の中には両重賞が「例外的な展開」になることを ほとんど読みきっておきながら 、儲けを出すどころかガミってしまうという情けない予想をしたアホウもいます。 ココですよ~。あなたの目の前ですよ~…orz もうね、fxxking fool としか言いようが無い。ホントに。「対抗・単穴には単純にスローでウオッカを下したことのあるスクリーンヒーロー、カンパニー」ィィ? そこまで分かっているのだったら馬連くらい押さえてもいいんじゃないのォ?(泣) この失態、エリ女で借りは返します(燃) あ、fxxkingの意味は知らないほうがいいと思いますよ^^; ◎キャプテントゥーレ 12着 〇スクリーンヒーロー 2着 ▲カンパニー 1着 △エイシンデピュティ 9着 △ウオッカ 3着 次走(JC)の狙いは、今回はデキ一息で凡走したアサクサキングス・サクラメガワンダー。特にメガワンは(逃げ馬以外は)ややスローからのロングスパートというJCに似た性質となった宝塚記念で、今回の1・2着に先着していたことを考えるとアタマから狙いたくなります。
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三連単以外は全て使いますが、一番好きな馬券は“人気薄の単勝”です。
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