弥生賞
12.8 - 11.3 - 12.2 - 12.8 - 12.6 - 12.4 - 12.2 - 11.8 - 11.2 - 11.7 テン2F24.1、5F61.7と前半は緩いペースで進み、後半はジワッと加速していき終い4F46.9、3F34.7。分析すると①緩い前半で前に位置取り②後半4Fの持続力勝負に対応可能で③速い流れの3~4角でインを通った馬、が有利な展開。ペースが締まりやすくスタミナも問われる本番には、あまり繋がらない内容でしょうねぇ。 今後に向けては、今回展開不向きで敗れた馬たちの巻き返しに注目したいところ。速い脚に乏しいがスタミナあるオールアズワン、後方から外を回して追い込んできたウインバリアシオンやショウナンマイティといったあたりでしょうか。特にショウナンは上がり4Fを45秒台で上がっている計算で、例えばダービーが昨年のようなペースになれば一発入るかも。ただショウナンもウインバリアシオンと同じく、母父ストームバード系が出た前膝から下が長めの体型で、揉まれ弱さ・脚捌きの硬さなどの問題点は抱えていそう。外を回して届かなかったと言っても、中団のインでじっと待つような器用な競馬は難しいタイプだと思います。その点は割と器用なエイシンフラッシュとは異なりますね。 オーシャンS 12.0 - 10.6 - 11.0 - 11.5 - 11.2 - 11.5 テン3F33.6は中山1200にしてはやや緩いかもしれませんが、上がり勝負になりやすい阪神1200には結構繋がりそうな内容。それにしてもキンシャサはもう8歳なのに、元気ですよねぇ。気鋭のスプリンター・ジョーカプチーノや昨年のセントウルS覇者・ダッシャーゴーゴーらと三つ巴になりそうな高松宮記念って、実はかなり熱いレースになりそう。うーん、三複なら簡単そうですが、単勝党にとっては悩ましい。 チューリップ賞 12.5 - 11.3 - 11.7 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 11.1 - 11.6 …チューリップ賞はもう、説明不要でしょう; 2着以下のレベルが高かったとは思いませんが、馬なりで4馬身差の圧勝とか、重賞では久しぶりに見た気がします(でも個人的には、中山記念のがインパクトは上でしたが)。 あとはホントに怪我さえ無ければ…。 PR
アーリントンカップ
12.6 - 10.8 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.2 - 12.4 テン3Fは35.4とやや緩く、4F目からジワッと加速して5F持続力勝負になるという、マイル戦には珍しい中距離的なラップ。流れに沿った先行・持続力型が2・3着に残っている中、外を回して勝ちきったノーザンリバーには一定以上の評価を与えて良さそう。ヘイローのクロスが効いたゴム鞠みたいな体型なので距離はマイルくらいが良いのでしょうが、皐月賞あたりなら展開次第で面白い存在になるかも。 人気のノーブルジュエリーはアメリカン血統のスピード馬でフォームも硬く(=一瞬脚)、今回の中距離的な流れが合わなかった印象。スピード偏重のコースで見直し。 阪急杯 12.0 - 10.2 - 11.0 - 11.6 - 11.7 - 11.5 - 12.1 テン3F33.2とかなり速いうえ、中盤やや緩んで末脚が活きる展開。好位を進んだスプリングソングにとって全く逆流の展開で、阪神1400なら差し決着になるのは当然。これはちょっと予想外でした。ただ0.5差の4着ならよく粘っている方だと思いますし、高松宮記念での激走に期待。他ではやはり、ガルボでしょうね。 中山記念 12.8 - 11.5 - 12.0 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.1 - 11.7 小牧Jは完璧に乗ってくれました。中山1800でテン緩く進み、逃げ馬が終い4F46秒台・5F57.9で上がれば、普通は何馬身か抜けて勝ちます。ただ、勝ち馬が強すぎました…小回りコースで後半5F57秒台の流れで後方から大外ブン回して、手応え充分に4角で先頭に並びかける。う~ん、衝撃的な末脚。マイッタ。 またもやゆっくり進行になってますが;、
クイーンC 12.3 - 11.1 - 11.7 - 12.3 - 12.8 - 11.7 - 11.2 - 12.3 終い3F11.7 - 11.2 - 12.3と瞬発力勝負の並びになってますが、実は前後半で分けると47.4-48.0の前傾ペース。5F目に12.8と遅すぎのラップが刻まれたのが今回の変則ラップ(前傾なのに瞬発力勝負)の原因で、この区間で先行馬は多少脚を溜められたものの位置取りのアドバンテージを吐き出し、差し馬は労せずして前との差を詰められました。ラップ的に言えば最も損をしたのは速いテン2Fで脚を使っていたスピード・持続型の先行馬で、得をしたのが瞬発力型の差し馬、というところでしょう。前傾の度合は違いますけど、ジョーカプチーノが3着に負けたときのニュージーランドTを彷彿とさせるものがありますねぇ。 09ニュージーランドT 12.5 - 10.8 - 11.6 - 11.3 - 12.2 - 11.7 - 11.9 - 11.8 46.2-47.6と前傾ラップになったものの、カラ馬の影響で3角から変にペースが緩んで終い1F11.8と末脚が求められる展開に。先行して3,4着に粘ったジョーカプチーノ・マイネルエルフが、次走スピード型の展開になったNHKマイルで1,4着と巻き返したのは印象的でした。 今回のメンバーの中でジョーカプやエルフのパターンにあたるのは…テンで脚を使い、中盤ずっと掛かっていた4着フレンチカクタスでしょうか。残念ながら牝馬路線の王道阪神1600はスピード型の(平均的に速い)展開になり辛いコースですけど、ニュージーランドTやフィリーズRに出て来たら狙ってみたいと思います。 共同通信杯 13.1 - 11.5 - 12.2 - 12.4 - 12.4 - 12.5 - 11.3 - 11.1 - 12.0 東京1800によくある、スロー目の流れから終い3Fの瞬発力勝負という流れ。予想時にベルシャザールについて「自分でしっかりペースを作っていけば簡単には負けないはず」と書いたように、ハナでも番手でもいいからもっと締まった展開にして欲しかったのですが、出遅れてしまってはどうしようも無し; この辺は当日のテンションの高さが影響したようですね。 ところで気になる騎乗だったのが、意表を突く逃げに出た蛯名J。自分はディープサウンドについて、ホープフルSのテンで見せた(スプリンターか?という位の)力みと硬さが見えるフォームから「スピードタイプ」と判断し、マイルくらいまでがベストの馬と見ていたのですが、今回の逃げの手は正にそのスピードを活かそう、という作戦。掛かる馬を逃げさせるのですから自然といえば自然な乗り方なんですけど、これを普通に出来る騎手というのは中々居ないんですよねぇ。見事でした。 京都記念 12.6 - 11.3 - 13.2 - 12.5 - 12.2 - 12.9 - 12.4 - 12.0 - 12.0 - 11.2 - 11.6 テン2Fは速めですが、全体としてはゆったり入った前半から、後半じわじわと加速する流れ…からまた更に、終いに12.0 - 11.2 - 11.6と急加速が入るロングスパートと瞬発力勝負が同時に起こったような展開。この辺は有馬記念に似たものがあります。 有馬記念 6.9 - 11.4 - 12.0 - 12.3 - 12.7 - 13.4 - 13.5 - 12.3 - 11.5 - 12.0 - 11.7 - 11.1 - 11.8 有馬3着のトゥザグローリーが、そのまま繰り上がって1着というのは自然な結果。その他にも色々と読み取れることがありそうですが、それは後々書いていこうと思います。 小倉大賞典
12.2 - 10.9 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 11.8 3F目から11.6~11.9がズラリと並ぶ、これこそ一定ペースというべきラップ。脚を溜めての切れ味だとかは全く不要な、スピードと持続力を問われる展開になりました。ここまで想定通りにレースが運べば、馬券も当然…と言いたい所ですが、想定外だったのが勝ち馬サンライズベガがこの時計に対応できた事と、サンライズマックスの大外ブン回し…。 押さえのバトルバニヤン単勝もハナ差で逃すし、個人的にはちょっと悔しいレースでした; 人気のナリタクリスタルは7着に敗退。追い切りや調教過程は見てないので2走ボケの可能性は否定しませんが、個人的にはもっと前半がゆったり流れる条件のが合っている気がします。次走距離延長で人気落ちなら熱い。 東京新聞杯 12.3 - 10.5 - 11.3 - 11.5 - 11.9 - 11.4 - 11.7 - 11.9 東京マイルで前半46秒を切ると安田記念でも差し決着になるくらいなので、今回の前半4F45.6は相当速い。加えて後半は終い3ハロン目が最も速いロングスパート…これはかなり前に厳しい展開だったと思います(とはいえ、流石にヨーヨーは後ろすぎですが)。その中で58キロを背負って0.2差に粘ったシルポートは、もう少し楽な展開なら粘れていたのでは…。う~ん、実はシルポートって常に狙わなきゃいけないくらい強いんですかねぇ。今後もちょっと扱いに悩みそうです。 きさらぎ賞 12.4 - 11.3 - 11.6 - 12.4 - 12.5 - 12.0 - 11.3 - 11.8 - 12.3 後ほど追記します。 条件戦の回顧で何気なく“相撲”という単語を出してみたら…もし有ったしても出てこないでしょうけど、星の売買なんてことは志の低い(カネになる十両の地位にしがみ付きたいだけの)連中がやっていたことで、高いレベルを目指して鎬を削っている力士間ではそういうことは無かった、と信じたい。
しかしこれ、どう考えても「十両と幕下との間であまりにも大きすぎる待遇の差」が生んだ現象ですよねぇ…ホントどうしたものか。 シルクロードS 12.5 - 11.0 - 11.3 - 11.1 - 10.9 - 11.4 終い2ハロン目が一番速いという、1200戦にしては珍ラップ中の珍ラップ。基本的に速い上がりを使えないスプリンターが多い中で、上位に来たのはやはりSS系の2頭。特にジョーカプはトップハンデを背負って出負けという2重苦を撥ね返しての勝利ですから、これは価値があるでしょう。ただ2着以下に関しては、馬場とペースが違えばいくらでも着順は入れ替わりそう。こんな変則ラップは10年に1度あるかどうかでしょうからねぇ。今後はこのレース大敗組の巻き返しに注意したいと思います。 根岸S 12.4 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.9 馬場が特別速かったという訳ではなさそうなのに1分23秒フラットとは、これはかなりの好時計。過去の根岸Sでこれと同等の時計の決着になったのは(良馬場限定)、メイショウボーラーとサウスヴィグラスのみ。どちらもGⅠ馬ですね。それに加えて今年は上がりも速いですから、これは相当ハイレベルだったと言えるのではないでしょうか。セイクリムズンはもちろん、3着を3馬身千切ったダノンカモンもフェブラリーSでの好走は濃厚だと思います。 京都牝馬S 12.7 - 11.0 - 11.7 - 12.4 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.3 47.8-45.9と極度の後傾ラップ。マイル的なスピードというより中距離チックな末の持続力が問われる流れだったと思いますが、これと似た展開になったのが昨年の桜花賞。47.5-45.8というペース配分で、不利を受けつつも後方から4着に突っ込んできたのがショウリュウムーン。そして好位から5着に退いていったのがアプリコットフィズでした。今回アプリコットフィズがあそこまで惨敗したのは馬場のせいでもあるでしょうが、4F続く脚を求められるペースは本来合わないのだと思います。フォームもちょっと硬めのところがありますしね。
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