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第69回 菊花賞(JpnI)

 

もういーかげんに悩んでられないのは分かってますが、それでも悩ましい菊花賞。

まず絞らなきゃどうしようも無いんで、ハードル高目に設定してばっさばっさと切っていきますか!メモである程度書いたんで細かい点は端折ります。

 

スマートギア…馬体的に距離長そう。乗り役怖いけど、このオッズなら買ってられません

アグネススターチ…実力優位とは思えないし、楽逃げも見込めず

メイショウクオリア…能力も適性も下

ダイシンプラン…外孤歩様。不調時に股関節がグダグダになるのはそのせい。距離延長疑問

シゲルフセルト…ステイゴールド産駒で見た目以上に距離もちそうも、適性で劣ると見る

ヤマニンキングリー…能力上位も距離長い

 

オウケンブルースリ…色々と難しい馬。上がり性能もちょっと足りないと見る

ベンチャーナイン…同上

ナムラクレセント…同上

ドットコム…かなり面白いと思うんですが、差しなら苦しいか

ミッキーチアフル…上がり性能はノットアローンより下でしょう

ダイワワイルドボア…ソラ使いで未知の魅力あるも、このオッズなら逆張りで

 

ここでギブアップ。本当ならもうちょい絞りたいんですが、6頭残しならまあまあかな?

あとは序列付けて。

 

 

スマイルジャック

ダービー2着の実績を引っ張るまでもなく能力は上位。栗東滞在効果の上積みを考えれば頭2つ分は抜けているとみます。馬体的に距離も一応は大丈夫そう。あとは折り合いだけ

 

〇ノットアローン

長距離適性ならスマイルジャックより上。押し切りが決まる淀3000はベストコース。しかし、馬的にも鞍上的にも2,3着っぽいかも?(笑)

 

▲ホワイトピルグリム

最大の惑星。坂苦手なのにドリームジャーニーと1秒差に粘った底力は特筆モノ。腰高体型で本来は先行ベストも、スマートギアを完封できる末脚まで完備。ダイナカール一族で血統的な魅力もある。乗り方次第で1着まで

 

注フローテーション

仕上がり途上でダンツキッスイに楽勝した萩ステークスは一線級の底力を、スマイルジャックに迫ったスプリングSはここでも通用の末脚を示してます。休み明けは全く走らず前走度外視。距離合いそうだし、枠も恵まれた。ちょっとでも前目に行ければ

 

△ロードアリエス

神戸新聞杯はかなり先行勢に厳しい競馬。普通の展開ならベンチャーナインあたりに先着されることは無い。決め手がどうかも、上積み見込めて

 

△マイネルチャールズ

柔軟過ぎる位に柔軟なので、背が低いだの胴が短いだの言っても、何だかんだで距離はこなせるかも。ダービー4着でも1,3着が不在なら

 

 

買い方はこれから考えます。

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脚、胴、頸、繋が長い。全体的に細身。肩は寝ていて、繋のクッションが良い。折り合いがつく。蹄は小型で薄目。

みたいな馬が、一般的に長距離適性があると言われてます。

 

では、歴代の菊花賞馬・春の天皇賞馬はそういったタイプばかりなのか?というと、実はそうでもないんですよね。アドマイヤジュピタ・ソングオブウインド・スズカマンボなどは、馬体的にはむしろ中距離に向いていそうなタイプに見えます。

本当に重要なのは、長距離適性ではなく実力そのもの。いくら距離が合ってなかろうと強ければ勝てますし、反対に適性があっても能力が無ければ馬券圏内には来れません。去年、ダンスインザダーク産駒で穴人気していたエイシンダードマンが、アサクサキングス・アルナスライン・ロックドゥカンブには先着出来なかったのは象徴的でしょう。

 

しかし、今年の場合はそもそも能力が抜けている馬が見当たりません。となると、少しは距離適性の有無も重要になってくるんじゃないでしょうか?

ま、所詮『少しは』ですから、例えばシゲルフセルトあたりが勝っても全然不思議無いと思いますよ。僕自身、相馬の出る幕は殆んど無いと考えてますから( ̄▽ ̄;)

 

では前々日オッズの順に、馬体等の評価を…

 

オウケンブルースリ(1.9倍) 

頸が長く、全体的にスラッとした体型。繋の長さ・角度とも文句無く、長距離適性はかなりある方。しかし、この馬の特筆すべき点はそこではありません。前肢を突っ張るようにしてなかなかスピードに乗れないスタートダッシュ、頭が下がらない走法、エンジンの掛かりの遅さ。つまり走ることにあまり前向きでは無い、というのがオウケンブルースリの特徴です。

パドックで忍び足のような歩様で、返し馬ではチョコチョコとしたフットワークで走る…まぁ、言ってみれば脚が痛そうな馬がレースに行くと、オウケンのような走り方をすることがよくあります。頭が高い、というのは前肢に体重を掛けていないことの裏返し。恐らく、オウケンも前肢に不安を抱えているんじゃないですかね?

左前肢の蹄が白く薄い。白い蹄というのは強度が弱いですし、薄いとか小さいのもそう。レースに行って右にモタれる(体重を掛ける)面が見られることからも、左前肢の蹄を痛がっているのだろうと推測します。(あくまで推測です)

デビューが4月とか、明らかに遅すぎですよね。早期にデビュー出来なかった何らかの理由があるのは間違いありません。それが左前肢とは限りませんが、脚元がパンとすればもっと走るだろう、というのが僕の見解です。

淀の下り坂とか、前肢に応えそうなイメージがありますが…いつものズブさが下りで解消、みたいなのを期待するのはどうなんでしょうね。あとズブズブの消耗戦になると、脚の痛さで頑張れないかもしれません。ま、可能性の一つでしかありませんが。

かなり長くなりましたが、まとめると能力自体は上位、かつ適性も上位。だけど気になる点もある、というところです。

 

スマイルジャック(7.7倍)

かなり馬体バランスの良い馬ではありますが、胴や脚の長さは長距離向きとは言えません。しかし、繋の長さ・柔らかさがあるのは大きな救い。折り合いさえ付けば、距離は全く問題ないでしょう。

トモの甘さが弱点で、それゆえ春はあと一歩足りない競馬続き。今回栗東に滞在することで、美浦よりもずっと勾配のキツイ坂路を乗り込めた(19本)ことはトモの強化にかなり役立ったはず。ウッドの追い切りではラスト1F11.6と超抜、その後計量の馬体重は前走比+20キロ。太目残りよりは上積みを期待したいところ。

 

ノットアローン(12.6倍)

スラリとした体躯に、長く寝た繋。大きなハコ。長距離適性の面ではかなり期待したい一頭です。ノド鳴りは流石に気になりますが、去年は同じくノド鳴りのアルナスラインだって2着しましたしね。大金突っ込むならまだしも、そんなに過敏に反応する事はないと思います。

弱点の上がり性能の低さが、これまでにも増して関係なくなる京都3000。アサクサキングスのような早め先頭のレースが出来れば。

 

ベンチャーナイン(14.7倍)

先行すると激しくモタれるので追い込む競馬しか出来ない。小牧騎手とか豪腕が乗れば、今なら先行しても何とかなって良さそうなんですが、試して欲しいなあ。

というのも、追い込むレースだと上がり性能に限界があるせいで展開待ちなんですよね。スタミナはたっぷりあるのに、プリンシパルSや神戸新聞杯みたいにタフなレースにならないと突っ込んで来れない、という宝の持ち腐れ状態。距離は馬体的には全然問題ないと思います。スマイルジャック同様、こちらも栗東滞在効果で+24キロ。ガリガリだった春と比べれば、馬体は随分良くなってます。

 

スマートギア(17.4倍)

背が低めで頸も胴も短く、繋も短め。率直に言って3000が良いとは思えません。個人的にはカモだと思ってますが、そこは武豊。じっくり溜めまくって直線だけの競馬なら距離の克服は可能で、そんな感じの乗り方をしてくるはず。しかし、ペース締まっての3000となるとその競馬が通用するとは考えにくいですけど…バネは世代トップクラスだけに、スロー目の決め手勝負なら。去年のドリームジャーニーにイメージは近いですね。

 

ダイワワイルドボア(22.1倍)

かなりの巨漢かつ骨太で、脚を速く回せないので上がりに限界あり。というのは、昨年のアサクサキングスに似てますね。距離は大丈夫でしょう。

また、この馬はソラ使い。一頭になるとしっぽをクルクルさせて真面目に走りません。前走もその辺に騎手が気を遣ってのレースでしたし、実力を軽く見るのは禁物。

 

ロードアリエス(22.6倍)

パッと見で「あれ?アルナスライン?」と見間違えました。よくよく見ればまた違うんですが、それは置いといて…

まず距離は大丈夫だと思います。前走のラスト6ハロンが12.4 - 11.9 - 11.6 - 11.2 - 11.9 - 12.6と、一番速いのがお終いから3つ目で、加速し始めが5つ目。これは常識的に見てかなり前にきついスパート。たぶんオウケンを同厩舎のミッキーチアフルがアシストするためだったんでしょうが、これに先行して付いていって0.4差というのは、相当評価できる内容。叩いて絞れ、坂路で自己ベストと上積み確実。モタれる馬なんで鮫島騎手は微妙ですが(実際に2回ともモタれて内に入ったロスあり)。藤田騎手なら完璧だったなぁ。

 

マイネルチャールズ(23.7倍)

背が低く、胴も短いピッチ走法。めちゃめちゃ柔らかい馬(多分3歳一)なのでなんとかなるかもしれませんが、距離はちょっと不安ですね。

松岡騎手が追い切り時「太目に感じたので追った」と話すくらいだったんで、1週前の写真だと太目残りに見えますが、調教後の馬体重を見る限りは大丈夫でしょう。他は今さら書くこともないっす。

 

アグネススターチ(23.8倍)

距離はこなせると思います。一番強かった内容がプリンシパルSだと思うんですが、しっかりベンチャーナインには差されてますしねぇ。何かしら恵まれるとしても、今度は先行勢が確りしてるし…イングランディーレくらい恵まれないと。

 

メイショウクオリア(26.9倍)

骨太のガッチリ体型。スピード持続力はそこそこと言ってもタカが知れてるし、きさらぎ賞で底は割れたし…京都3000で変わる可能性が無い以上、特に推す理由はありません。

 

ナムラクレセント(30.4倍)

きさらぎ賞では馬場の悪い最内を突いて0.4差まで来ていたりと、元々能力は示していた。そのときから大きく馬体も増やし、力も付けているんでしょう。前走はスムーズならもう少し来ていたという和田騎手の談ですが、どうだろうなぁ…オオトビでテンが遅く、折り合いも少し難しい。終いの切れ味にも限界がある。何か欲しいですね。

 

ダイシンプラン(32.1倍)

体型的にはスラッとしているし、距離もこなせそうな雰囲気があるんですが、一昨日述べた通りかなりロスの多いフットワーク。アンカツが「豪快なフォーム」と評してましたが、前肢がガニ股で、後肢をブンブン外に振り回してればそう感じますよね。しかも蹄大きいし。特に後肢の外孤歩様はいただけません。距離が延びるほどその欠点は痛いはず。

 

ミッキーチアフル(32.5倍)

この馬の出方が問題。能力はあるので普通の乗り方をすれば上位争い可能だと思いますが、まだオウケンをアシストなんて考えを持っているなら厳しい。もともと早めの競馬をする馬とはいえ、流石に前走の仕掛けはナメてるでしょ。そこんとこどうなんでしょうか。

 

シゲルフセルト(43.3倍)

短めの繋、母父バクシンオー。いくら見た目以上に距離が持つステイゴールド産駒とはいえ、流石に厳しいんじゃないかと思うのですが。

 

フローテーション(48.7倍)

父スペシャルウィーク、母父リアルシャダイの字面通り、かなりスラッとした体型。この馬のウィークポイントというのが左手前での走りのバランスの悪さで、殆んど斜め右を向いた格好で走ります(調教映像とか見てみて下さい)。左手前というと、右回りでは最後の直線で使う側。スプリングSでノリが必死に矯正しながら追っていたのが印象深いです。ただ、ラチを頼れる最内が当たったのは相当恵まれました。

ダービーでは、外に進路をとった馬のなかではディープスカイに次ぐ成績。外はビッシリ芝が生え揃って、ヨーロッパのような力の要る馬場だったため伸びないコースだったんですが、同じくところを通ったベンチャーナインには0.3先着しています。休み明けは全く走らないだけに前走は度外視、叩いた今回は一発あるはず。

 

ヤマニンキングリー(53.5倍)

体質が弱く未完成だった春当時でもトップクラスの走りをしていただけに、体が出来上がった秋は個人的にかなり期待してます。しかし肩が起ってるし筋肉質だし、3000はさすがに長い印象。2000くらいなら1番強いと思うんですが、どうなるでしょうか…。

 

ホワイトピルグリム(75.5倍)

何で平坦コースでしか走らないんだろう?と思ってたんですが、調教映像見て原因が分かりました。単純に腰高のせいです。

坂が苦手なくせにドリームジャーニーと1秒差とか、時計的にかなり評価できません?このオッズは完全に人気の盲点ですよね。ラジオNIKKEI賞除外されて良かったですわ、多分出てれば勝ってたし。

 

ドットコム(78.2倍)

かなり不真面目で豪腕騎手が乗らないと反抗して走らない。そういう意味で岩田は良いし、ゆったりした走り方で距離も向きそう。骨太で脚は遅いでしょうから、何かしら展開の助けが必要。

 

 

力尽きたので富士ステークスはスルーで…

しかし長文になってしまった。迷いが多い証拠っすね

馬券に使えるかどうかはまだ不明ですけど、ちょっと面白い発見を一つ。

“ダイシンプランは前肢ガ二股、後肢X脚”

 

デビュー以来、なんとなくフォームが変わってる馬だよな~と漠然と思ってましたけど、レース映像を見る限りではまず骨格そのものがおかしいんですよ。そして後肢はX脚の馬に多いという外孤歩様(外側に円を描くような脚運び)。ま~、不恰好というかロスの多い走り方です。

一口馬主をやってる方はご存知かもしれませんが、一般的にX(エックス)脚というのは脚元に負担が掛かりやすいと言われてます。レインボーペガサスなんかもそうですが、いわゆる『脚元がパンとする』まで強い調教を課すことが出来ず、なかなか本格化しないんですよね。レインボーはダートとか使ってましたし。

ガニ股はマンハッタンカフェ産駒に多いんですが、ヒカルオオゾラとかがその典型。「この馬はガニ股だからどーのこーの」みたいなのはあんまり聞きませんが、やっぱりなんとなく関節に負担が掛かりそうなイメージありせん?ガニ股走り。

 

そして、後肢X脚かつ前肢ガニ股のダイシンプラン… やっぱり脚元は弱いんかなあ。ハイレベルのきさらぎ賞で5着に入る実力がありながら、2勝目を挙げるのに時間が掛かったのはそのせいかも知れませんね。

しかし不恰好だわ( ̄▽ ̄;) ←コレが言いたかっただけ

 

最後に、昨日更新するとか言っといて遅くなってスミマセン

アサヒライジング…煩いが、こういう時じゃないとゲートを出ないし走らない。でももっと煩い方が良いかも

ベッラレイア…良いのか悪いのか?

カワカミプリンセス…煩いのは毎度のこと。太い感じはあるも、デキは前走よりずっと良い



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ブログ頻出用語
■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

手前を替えない
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けている。以下長くなるのでコンデュイットの記事へお願いします。

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