∴ 京都マイル最強の戦法

マイルＣＳ


…1時間以上かけて書いていた予想を、誤ってブラウザの「戻る」ボタンを押して消してしまいました。結構長文だったのですが、久々にコレをやってしまいました（泣）

時間も無いので要点だけ書きます。


・4角下りで外に振られやすい京都マイル最強の戦法は「イン突き」。開催後半のマイルＣＳでさえそう。雨上がりならなおのことイン有利（芝が剥げているため内から乾きやすい）。

・近年のマイルＣＳのトレンドは「荒れ馬場を苦にしないダート血統（≒筋肉質で繋ぎが起っている、馬場を強く叩くフォーム）の馬」がインから突き抜ける、というもの。


◎サンカルロ
○レオアクティブ
▲コスモセンサー
△シルポート


サンカルロはエーシンフォワード・ブルーメンブラットと同じく、阪神1400を得意とするパワー型。距離が長いとか言われていますが、マイル重賞勝ちが無かった2頭よりは実績ありますし、東京はコース自体がダメなだけ。3歳時のマイルＣＳは超スローで度外視。昨年のスワンＳではコーナー最内を通った馬が上位を独占する中、大外を回って上がり最速で4着。前走も前が詰まりながら速い脚を使っていましたし、京都でも差せそう。

レオアクティブはフォーティナイナー系の父アドマイヤムーンが荒れ馬場得意でしたし、レオ自身頭が高く馬場を強く叩く走法。あとはノリが内を突くかどうか。

コスモセンサーはパワー型。急仕上げだった前々走、ペース速すぎた前走の負けは度外視。マイラーズＣ・安田記念3着の地力は高い。

シルポートは重得意ですし、番手が同厩コスモセンサーならペースを落とせることも考えられ。


◎単複、◎○ワイド、▲△ワイド。



福島記念


・福島芝はインが相当荒れており、こちらは外枠有利。

・スタミナとパワーが重要。


◎ミッキーパンプキン
○アスカクリチャン
▲ダンツホウテイ


◎単勝、ワイドＢＯＸ。

∴ 唯一のディープ産駒

東京スポーツ杯2歳Ｓ



この時期の2歳馬にとって、東京1800はなかなかにタフな舞台。過去にはナカヤマフェスタ・フェイトフルウォーといった、セントライト記念を制するようなスタミナ型が人気薄で馬券になり、ゴスホークケン・ダンツキッスイ・ダノンカモン・スズカワグナー・レッドバリオスらのスピード型が人気で飛んでいます。「アメリカン」な血統は仕上がりが早く、そのぶん2歳戦で活躍しますが、このレースでは割引が必要です。


◎サトノノブレス
○コディーノ
▲ポップアップハート


本命はメンバー中唯一のディープ産駒サトノノブレス。母父トニービン、曾祖母はベガの半姉という血統。馬体的にも腹袋型ですし、ディープ×グレイソヴリンの柔らかで大きなストライドは「スタミナ問われる東京」にぴったり。…ＰＯ馬を本命にするとロクなことが無いのですが、前走のようなことが無ければ勝ち負けと見て。


1人気のコディーノは、この条件なら気にする程では無いですが少しハコが小さめ。母もスピード型の馬でしたし、コディーノ自身も気性が前向き。それらの点は少しマイナスですが、地力そのものは高いので、ノブレスが負けるとすればこの馬か。


レッドレイヴンの評価が難しい。母母父のダンチヒの影響が強そうな馬体で、東京の末脚勝負は本来は向かないと思うのですが、スタミナは悪く無さそう。微妙ですが、妙味重視でいちょうＳ上がり最速のポップアップハートを選択。◎単勝、◎○馬連、三複一点。

∴ 大物喰いのブライアンズタイム

エリザベス女王杯


◎レインボーダリア
○ヴィルシーナ
▲マイネジャンヌ
△スマートシルエット
△マイネオーチャード


近5年の勝ち馬を並べると、有馬記念馬ダイワスカーレット・母父コマンダーインチーフで古馬になってからの重賞勝ちはココと愛知杯のみのリトルアマポーラ・みなみ北海道Ｓ勝ち馬クィーンスプマンテ・欧州馬スノーフェアリー。

こう見ると、ダイワスカーレット・スノーフェアリーの一流馬を除けば、通常の牝馬限定戦ではあまり活躍できない「スタミナ型」が上位に来るレース。メイショウベルーガ、フサイチパンドラもそのクチでしょう。


本命はブライアンズタイム産駒レインボーダリア。昨年の5着馬で、雨で更にスタミナを求められれば前進見込めます。この雨で内はタフな馬場になっているでしょうし、外枠も却ってプラス。

対抗ヴィルシーナ。気性は前向きですから、雨馬場でもへこたれずに走って来るはず。

三番手マイネジャンヌ。前走は準ＯＰながらレベルの高いラップ。腹袋型でスタミナ勝負に強いタイプ。

スマートシルエットはややスタミナ不足なのでスローなら。オーチャードは雨の降り方が強くなれば。




武蔵野Ｓ

◎マルカフリート

前走は出負けでスローに嵌ったうえ、直線捌けず。距離延長は問題無さそうですし、末脚を伸ばせるタイプなので東京も良いのでは。斤量減、戸崎騎手も魅力。

∴ さあ2歳戦

京王杯2歳S


JRAの芝1400では最もテンが緩む東京コースは、前に行った馬があまり失速しません。そのため「先行して速い上がりを使える馬」が最も勝ちやすく、そのような特長を持つサクラバクシンオー産駒が活躍する舞台です(グランプリボス、サンクスノートが人気薄で重賞勝ち)。


今回父か母父にサクラバクシンオーの血を持つのは、ヴァンフレーシュ・レッドヴィーヴォの2頭。


◎レッドヴィーヴォ
○ヴァンフレーシュ


本命はレッドヴィーヴォ。バクシンオーの系統らしく「柔らかく、且つ収縮スピードが速い」フォームの馬で、デビュー戦ではラスト1ハロン10秒台のキレを見せました。末の絶対値はメンバー上位のものがありますし、人気の先行勢をまとめて差し切っても驚けません。

単穴ヴァンフレーシュ。京王杯は近5年で逃げ馬が4回馬券になっていますし、前走の突き抜け方には素質を感じます。単勝も押さえ。


デイリー杯で先行していた組は、前走よりも「末の持続力」を求められるはずなので単純には対応できないと見ています。



ファンタジーS


◎ストークアンドレイ

Bコースの京都は内が有利なようですし、近5年で4頭も馬券になっているクロフネ産駒。速い上がりも使えます。複勝多めで。

∴ 複数のハードル

アルゼンチン共和国杯


東京2500というコースは、

①スタート直後の直線が長くなるぶん、テンのペースが速くなる
②東京はコーナーが緩く、また向正面に下りがあるため、一度上がったペースが落ちにくい

といった理由から、東京2400よりも締まったペースになります。


アルゼンチン共和国杯の近5年の平均レース上がりが3Ｆ35.46であるのに対し、ジャパンカップは34.54。ざっと1秒は違います。それだけアルゼンチン共和国杯はタフなレースなのです。


とはいえ東京コースですから、スタミナだけでは勝ち切れません。高い底力、鋭い末脚。両方を兼ね備えた馬でなければ勝負にならない点が、出世レースとなっている所以でしょう。


◎ギュスターヴクライ
○ムスカテール
▲オーシャンブルー
△メーヴェ


人気でも本命はギュスターヴクライ。自ら勝ちに動いた前走こそ落としましたが、阪神大賞典で錚々たる相手に勝ち切ったこと、速い上がりを使える点から動かぬ中心。

対抗ムスカテール。2走前の新潟記念は、ラップの数字以上に先行不利になりがちなコースを3番手から0.1差5着。同じく先行して6着だったスマートシルエットは、次走の府中牝馬Ｓで5番人気2着。父のマヤノトップガン、母母父トップヴィル（オペラハウス、モンジューの母父・昨年3着カワキタコマンドの母母父）という血統面も強調材料。

単穴にオーシャンブルー。締まったペースでレベルの高い内容だった前走で上がり最速1着。やや格は落ちますが、末の持続力は強力ですし恵まれやすい後方待機組でもあり。

4番手メーヴェ。父モティベイター、母父シャーリーハイツという重厚な血統でありながら東京で実績を残している馬。コスモヘレノスにダブります。


ルルーシュは右回りではかなりモタれるので、確かに東京替りは魅力。ただタフな東京2500を先行して押し切るには、それこそＧⅠに手が届くレベルのスタミナが必要。まだその域には達していないでしょう。



みやこＳは「ハタノヴァンクールは届かない」と見て◎ニホンピロアワーズ○ローマンレジェンド。