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ラップで顕在的適性を、馬体・血統で潜在的適性を測るブログ。
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新馬戦の回顧は月曜以降にやります。そして毎回やっている各有力馬の能力・適性評価は、今回はお休みと言う事で。


このブログを始めて以来、チューリップ賞・桜花賞・ダービーと毎回ウオッカ本命にしてきました。彼女の末脚には毎回酔わされてはいますが、特に前走のダービーの勝ちっぷりは圧巻。相手がグンと強化される今回も、彼女の可能性を信じて本命にしようかとまで思っていました。私の『夢』を託そうかと・・・。

だがしかし。単勝3倍・1番人気という予想にもしていなかった数字は、自分の頭を急速に冷えさせました。ダービーの1050円というオッズを下回ることは覚悟していたけれど、GⅠ馬7頭という超豪華メンバーを相手にしての1番人気というのはあまりにも異常。

逆にウオッカを嫌いたくなってしまいました。ごめんねウオッカ。。。

ところで、ディープインパクトとウオッカを比べたら・・・という事を、みなさんは考えたことはあるでしょうか。ディープの強さは理解の範疇を超えるものを持っていたのですが、ウオッカのそれは常識の範囲に納まる物だと思うのですよね・・・。

その根拠はそれぞれのダービーの内容にあります。

ディープインパクト(2005年東京優駿) 2分23秒3
ラップタイム:12.5-10.9-12.1-12.1-12.3-12.3-12.3-12.1-12.2-
11.9-11.0-11.6
1000m通過:59.9   前半3F: 35.5   後半3F: 34.5


ウオッカ(2007年東京優駿) 2分24秒5
ラップタイム:12.6-10.9-12.3-12.6-12.1-12.1-12.7-12.6-12.2-
11.4-11.4-11.6
1000m通過:60.5   前半3F: 35.8   後半3F: 34.4


2005年のダービーは、道中最も緩んだのが最初の1ハロンを除けば中盤の12.3の3回という厳しいラップ。33秒台の脚を使えた馬はディープ一頭しか居なかった。対して今年のダービーは12.6を超えるラップが3回。33秒台の上がりを記録したのはウオッカ含め6頭

それだけ今年のダービーは楽な流れだったと言うことだし、また馬場も相当に固かった。なにせ完全に距離が長かったと蛯名騎手も認めているドリームジャーニーが、ウオッカに次ぐ33秒1の上がりで0.9差の5着に駆けられたレースですから。

緩み無い流れで、しかも大外をぶん回して33秒4の上がりで5馬身ぶっちぎり、2.23.3のレコードで快勝したディープインパクト。内々をロス無く進み、33秒0の切れで他を圧倒したウオッカ。全体の時計はディープより1秒2も遅い。

特上の切れこそはあれ、総合的なスケールではディープには2,3枚は劣るのではないか・・・というのが自分のウオッカ評。充分化け物だとは思うのですが、3歳の今の時期に古馬の一線級を相手にして勝ちきれるほどのインパクトはないんですよね。ディープなら可能だったかも知れませんが。というより、ディープクラスじゃなきゃ出来ないと思っています。

ましてや、ハイペース必至で底力勝負になりそうな今回は、ウオッカにとっては未体験ゾーン。440キロ台と軽量だったディープは底力・スタミナの面でもトップクラスのものを持っていましたが、体重が490キロ近いウオッカはどうなのか・・・。常識的にはキツイのではないでしょうか。

そうそう、ディープの何が凄いかって、440キロほどの体重であれだけのスピードと持続力を持っていると言う事なんですよね。ディープの様に軽量で脚長の、所謂ステイヤータイプの馬は、普通はスピードあんまりないですから。なぜなら筋肉が少ないから。それなのにスピードでもトップクラスだったというのが、ディープの規格外さ。

果たしてウオッカのスケールはどれほどの物なのでしょうか。ディープ級の怪物なのか、それとも常識の範囲に収まる馬なのか。答えは明日出ます。
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●POG2012-2013指名馬

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■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

手前を替えない
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けている。以下長くなるのでコンデュイットの記事へお願いします。

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