∴ マイルＣＳ 出走各馬の評価 3/3

ラストの6頭はピンクカメオ・フサイチリシャール・ベクラックス・マイネルシーガル・ローエングリン・ローレルゲレイロ。

第24回マイルチャンピオンシップ

マイルチャンピオンシップ

ピンクカメオ
拙いレース運びだったＮＨＫマイルＣ。4角最後方から大外に持ち出すロスがありながら、直線だけで17頭をゴボウ抜きにした瞬発力には目を見張るものがあ る。馬体的には背も低く胴も短い・・・いわゆる「箱が小さい」馬で長距離は全くダメかと思っていたが、誤魔化しの利かない底力勝負となった07オークスで は5着に健闘したあたり、並のマイラーでは無い。スローの競馬になったローズＳ・秋華賞は度外視可能で、今回が本当の意味での試金石となる。

調子 　 Ｂ　　荒れ馬場適性　Ａ　　決め手　Ａ

---

フサイチリシャール
馬体のつくりで言えば、クロフネ産駒らしい骨太のパワータイプ。つまり極限のスピード勝負だと苦しくなってくる馬で、高速馬場でのレコード決着となった京 王杯はエイシンドーバーに0秒8差を付けられる5着。1400ならば恐らく1分20秒台後半が限界で、その範囲での決着となった昨年の阪神Ｃは1着、前走 のスワンＳは僅差の2着。1600ならば・・・1分32秒台後半が一杯でしょう。それならば一昨年（1分32秒1）のような高速決着にならなければ大丈夫 か。

調子 　 Ａ（久保さん情報）　　荒れ馬場適性　Ａ　　決め手　Ｃ

---

ベクラックス
1分32秒6という持ち時計は一見かなり優秀なように思える。カナダＧⅠ馬とのことだが、芝は低レベルの北米の大レースを勝った馬は、日本で言うとどの程 度のレベルなのだろうか。個人的にはエイシンドーバーあたりとそう差は無いくらいでは？と思うのだが・・・とにかく情報が少ないため、いかんとも判断し難 い。

調子 　？　　荒れ馬場適性　？　　決め手　？

---

マイネルシーガル
富士Ｓのレベルは大したことが無いとの専らの評判だが、それは自分も同感。前走の時点でかなり仕上がりは良かったため、上積みは見込めそうに無い。今まで何度も底を見せてきた馬であるし、流石に今回ばかりは・・・

調子 　 Ｂ　　荒れ馬場適性　Ｂ　　決め手　Ｃ

---

ローエングリン
正味力を出し切れたのは、今年は中山記念くらいであろう。スプリンターズＳでも脚を余していた。ハナを切って飛ばしていく戦法を取れば面白いと思うのだ が、調教師のコメントによるとなにやら番手の競馬の様子。上がり性能には限界があるため、それだととても勝利は望めそうにない。年齢を考えれば、往年のス ピードを望むのも酷だろうが・・・。幸四郎騎手がやってくれないだろうか。

調子 　 Ｂ　　荒れ馬場適性　Ｂ　　決め手　Ｃ

---

ローレルゲレイロ
気性面で難しいところがあるのか、ここ2走はいくらなんでも負け過ぎ。もともと馬体的に限界は低そうだったが・・・。頭も高いし、個人的には好みの馬ではない。古馬ＧⅠでは買う気も起きない。

調子 　 Ｂ　　荒れ馬場適性　Ｂ　　決め手　Ｃ