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ラップで顕在的適性を、馬体・血統で潜在的適性を測るブログ。
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先日の「砂が深くなってから体重の軽い馬が来てる気がする…」という話ですが、実際に検証してみました。


①2009.7.18以降のレースで
②500万下条件以上の1700~1800(重・不良は除く)で
③上位3頭中5番人気以下だった馬(牝馬は除く)

以上の条件に該当した、つまりダート中距離で人気薄で突っ込んできた牡馬の平均体重

482.5キロ

また、同じ条件で2008.7.19~9.25の期間で該当した牡馬の平均体重

489.6キロ


その中で体重470キロ以下の馬の割合

2009  35% (20/58)
2008  21% (15/73)


平均体重で比べるとそう変わらないようにも見えるんですけど、470キロ以下だった馬の割合を比較すると約1.7倍と結構な差がありますね。確かな理由は分かりませんが、「砂厚が厚くなってから体重の少ない馬がよく来ている」というのは、どうやら錯覚ではなかったようです。

出現率で言えば大したことは無いんですけど、穴党の方はこのデータが役に立つうちに(砂厚変更以前のレースの結果が人気に反映されているうちに)、体重の軽い馬を狙い打ってみてはどうでしょうか?


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●右前膝の剥離骨折で全治6ヶ月。


野路菊ステークスを上がり33.2の豪脚で差し切り、巷ではクラシック最有力候補との評価を受けていたリルダヴァルが故障により戦線離脱。

POG指名馬選定時に「かなり切れそうだけど腹袋薄く、GⅠでは?」と敬遠していた僕としては、スローでは世代最強であろう厄介な馬が居なくなってくれたという不心得な思いと(指名者・出資者の皆さんスミマセン)、本当のところの底力を測る機会が大分先になってしまって残念という気持ちとで、けっこう複雑です。


底力と腹袋の大きさとの深い関連性を感じ始めてから、予想でも「腹袋」という要素を重く見るようになり、先週もクーデグレイスにを打てた訳ですが、それでもまだ腹袋の大きさ=底力と必ずしも言い切れないな、とも僕は考えています。

例を挙げれば、今年のダービー2着馬・リーチザクラウン。あの馬は姉のクラウンプリンセスもそうなのですが、腹回りが非常に薄く馬体を細く見せるタイプ。腹袋も大きい方には見えません。それでも底力は世代上位のモノを持っているのは、皆さんご存知の通り。

リルダヴァルがリーチザクラウンクラスの大物なのか、それとも見込み通りの緩ペース専用機なのか。これは「腹袋論(仮題)」にとって目下最大の注目トピックであり、かつ今期のPOGの行方を決定しうる重要課題だったわけです。

その両方の意味で、デイリー杯のリルダヴァルVSリディルをとても楽しみにしていたんですけどね。春には復帰できる見込みとのことですから、それを待つしかないのかな…



●ダートの砂厚変更の影響


先週強く感じたんですが、やたらと「体重が軽い馬」が来ているような気が。

エルムSの勝ち馬マチカネニホンバレこそ540キロの超大型馬ですけど、2着・3着はメンバー中1番目・2番目に体重が軽い馬で、人気は10番人気‐5番人気。

月曜新潟7Rは3番目・2番目に軽い馬の決着で、人気は6番人気・4番人気。

エニフSで2着に突っ込んだマイプリティワンは2番目に軽い馬。7番人気。


全部のレースがそうでは無いし、軽い馬なら必ず人気以上に走るという訳でも無いんですが、1頭か2頭は人気薄の軽い馬が来ている…そんな感じがあります。

「細身のスタミナタイプ」が、力を要する深いダートで突っ込んで来れるようになったのではないか?と今の所考えてますが、もう少し前のデータも詳しく調べて今週末の予想に活かしたいなと。



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第14回 エルムステークス(GIII)



ダートの予想は最近あまりやってなかったんですが、砂厚変更(8.5cm ⇒ 9.0cm)とかしてたんですね。ははぁー、どうりで時計が掛かってる訳だ。知らんかった…

ということは、求められる適性は砂の深い地方コースに似たものになってくるはず。メンバー中ただ一頭地方重賞勝ちがあるトーセンブライト(サンライズバッカスは未勝利なのが意外)とか、絶好の狙い目になりそうな気が。

トーセンブライト

重賞未勝利のトランセンドが1倍台になるメンツで、アンカツ乗っけて単勝30倍ならオッズ妙味も充分かと。馬も鞍上も得意のイン差しで!


79aae8f8.jpg







netkeiba.comより




エニフS

58キロを背負うランザローテが一番人気なら、他馬に単勝妙味がありそうですが…勝ち馬が分からん

クィーンオブキネマ
〇ダンディズム


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第27回 ローズステークス(GII)



単勝1倍台には極力逆らうようにしてるんですが、果たしてこのレッドディザイア、負けてくれるのか。

右回りだと内にモタれる癖があるし、開幕間もない高速かつ前有利の馬場なら少しは可能性も…というか、これで負けてくれなきゃどうしようも無いんですが。

クーデグレイス

先行穴といえば川田。

前走の勝ち馬パールシャドウも春は重賞級の評価をしてた馬ですし、あのギリギリ競り負けた感じならほぼ五分の評価。ホワイトマズル×トニービン×リアルシャダイとこれ以上無い底力型の配合で(ダビスタで真似したいくらい)、牝馬にしては腹袋も充分。雰囲気は同父のアサクサキングスに似た感じの馬です。

展開利・馬場利を得られる有力馬が居ないし、少なくともレッドディザイア以外には太刀打ち出来そうだと。


e5b1d0aa.jpg








netkeiba.comより



カンガルーやコアラといった、腹部にある袋の中で子育てする動物を「有袋類」って言うじゃないですか。

腹部に袋がある ⇒ 腹に袋がある ⇒ 腹袋がある みたいな連想で、いつも予想で使う“腹袋がある馬”を「有袋類」と呼ぶことにしてはと、ある動物番組を観ながら思いついたんですが。

…止めときますか;




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第63回 セントライト記念(JpnII)


去年の記事に使える表があったんで再掲します。


成績
馬名
クラス(当時)
1勝目
14人気3着
スクリーンヒーロー
OP
3戦目(ダート)
12人気1着
トーセンシャナオー
500万下
4戦目(地方)
7人気3着
ミストラルクルーズ
1000万下
1戦目
6人気3着
ピサノパテック
1000万下
7戦目
9人気3着
トゥルーリーズン
1000万下
2戦目
8人気2着
ニシノシンフォニー
1000万下
2戦目

 

末がジリっぽいので初勝利が遅く、下級条件も勝ち切れてないような馬が、「外回りの3コーナーから4ハロン以上続く凌ぎ合い」という特殊な流れで真の実力を発揮する、というのが過去の穴パターン。

また血統面から見ると、ロベルト・リファール・キングマンボといった大きな腹袋に特徴がある血を持つ馬が好調。戦歴、血統のどちらから分析しても底力型が優位なことは間違いありません。って、コース形態考えれば当然なんですけど。


ゴールデンチケット

初勝利は5戦目で、しかもダートだったところはスクリーンヒーロー・トーセンシャナオーあたりと酷似しますし、ダートGⅠ3着の実績は2頭のそれより上。父キングマンボ系、母母父リファールで腹袋があり、超ハイペースの皐月賞でハナを切ってダービー1,2着馬に先着。スローになっても毎日杯2着があるように何でもござれの万能型。人気は余り無いけれど、変なレースはしないはず


〇アドマイヤメジャー

母父キングマンボで腹袋があり、寝肩かつ腰高体型という「先行力・末脚・底力」全てを兼ね備えた体型。ただハイペースの経験はゴールデンチケットに及ぶものではなく、底力の裏付けはまだ取れない分と、人気しすぎで妙味が無いことを考えて対抗まで

以下

▲ナカヤマフェスタ
△ミッキーペトラ
△セイクリッドバレー





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ブログ頻出用語
■能力について

瞬発力
瞬間的に高いトップスピードを出す能力。直線の長いコースやショートスパートで問われる。

持続力
一定以上のスピードを長時間持続する能力。向正面に下り坂のあるコースやロングスパートで問われる。

スピード
全体的に速いタイムで走る能力。主に短距離・高速馬場で問われる。

スタミナ
厳しい流れでも末を維持する能力。主に中長距離・重たい馬場で問われる。



■馬体編


トモ(後駆)
推進力を生み出す主役。また、疲労が溜まりやすい部分でもある。


腹袋
腹筋を含む、馬の腹部全体のこと。腹袋(腹筋)の大きい馬、つまり普段から腹筋をよく使って走る馬は、使わない馬と比べて疲れにくくスタミナに優れる。

寝肩
肩の角度が浅く、前肢の可動域が前方に広いこと。末の持続力と関連が深い。

寝繋
角度が45°くらいの、主に前肢の繋のこと。強度・クッションのバランスが良いため、芝向きの瞬発力・長距離向きの燃費効率を期待できる。

腰高
前肢に比べて後肢が著しく長い体型のこと。常に前傾姿勢になるので静止状態からのダッシュ力に優れ、先行型の脚質になることが多い。また踏み込みが深くなるので、寝肩・寝繋との組み合わせで末の威力がアップする。


■その他

ソラを使う
野性ウマには、群れの先頭に立ったときに周囲を警戒しつつ加減して走る習性がある。競走馬においても同様で、その癖が強い(ソラを使う)馬は周囲と実力差がある場合でも千切って勝たないため、能力の底を測りにくい。

頭が高い走法
重心が上ずり後方に荷重が掛かるので、トモに大きな負担が掛かる。そのため以下3つの特徴がある。①トモがよく発達する(のに騙されてはいけない) ②トモに疲れが溜まりやすい(脚が続かない) ③坂がニガテ

手前を替えない
馬というのは、コースを一週する際に右手前・左手前という2種類の走法を交互に使い分けている。以下長くなるのでコンデュイットの記事へお願いします。

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