坂がニガテな馬が苦労する2大競馬場の一つ、阪神。腰の甘い馬・頭の高い走法の馬を割り引かなければならないコースなのですが、阪神JFに登録している馬にはその「坂がニガテそうな馬」が多すぎる。
ベストクルーズ、シンメイフジ、アニメイトバイオ、ステラリード。 全ての馬をチェックしたわけではないのですが、有力馬だけでもこんなに居るので困っちゃうんですよね… 何が困るかって、①単純に上記の馬を割り引いて予想をする のか、 ②みんな坂がニガテなのだから弱点の影響は相対的に無視できる のか、どちらの方針を取るかでシルシが全く違ってくるんですわ。 さすがに上記6頭が全部飛ぶとは思わないけれど、坂がニガテかどうか実際にレースを走る前に予見できる「フォーム分析」の利点を予想に全く活かさない訳にはいかないし、まったくどうしたものか… あ、「シンメイフジは調教動いてるけど、坂がニガテかどうかに坂路での動きは関係ないの?」という疑問を持たれる方もいるかと思いますが、個人的にはあまり関係ないと考えてます。どういう因果関係なのかは不明ですが、「坂路は動くのに明らかに坂コースがニガテ」という馬がたくさんいるのが最大の理由です。オウケンブルースリとか坂路でかなり動くけど、かなり頭が高い馬なので恐らく坂ニガテですよ。 あと蛇足ですが、坂の巧拙に影響する要素、つまり「腰の甘さ」「頭の高さ」はだいたい遺伝します。アニメイトバイオの母父フレンチデピュティの産駒は頭の高い走法の馬が多いですし、父ゼンノロブロイの産駒にも同様の傾向があるようです。あとはマンカフェとかもかなぁ。これらの産駒は、多少トモの見栄えが良かろうと騙されてはいけません(自分はこれで何度も痛い目に…泣) みんな大好き・ラップ分析は前日予想で。 PR 回顧は昨日やるつもりだったんですが、晩飯に外出した際に寒さにあてられたのか、久しぶりの頭痛発症でダウン。
それは一晩で回復したものの、まるで温暖で過ごしやすい日々が嘘だったかのような天候激変。今日は朝の時点で5センチほどの積雪があり(これだけ降ってるのもひと月振り)、日中は日中でジェネラル・ウィンターのこごえるふぶき。雪が横から降ってくるので、傘がまったく役に立たないのにはマイッタ。 ジャパンカップダート 12.5 - 11.1 - 12.7 - 《12.5》 - 《11.9 - 12.1》 - 《12.4》 - 《11.8》 - 12.9 テン3ハロンが緩そうにみえますが、「スタート後すぐに坂を登り、Rのきつい1~2コーナーがある」コース形態上、これでもミドル~やや速いくらいのペース。 次の《12.5》が緩かったが、すかさずマコトスパルビエロ&アンカツのマクリが入り、坂の下りで《11.9 - 12.1》とペースアップ。 この「向正面の下りで先行勢が脚を使う展開」は本来後方待機組の思う壺で、実際にエスポワールシチー・サクセスブロッケン以外の先行馬は直線バタリと止まりました。 3~4コーナーで《12.4》が一旦入ったとはいえ、そんな厳しい展開の中で《11.8》の瞬発力を使えるほどの余力を残していたエスポワールシチーは、一頭だけ異次元の競馬。「脚抜きの良い馬場・かつスローペースでの瞬発力比べ」には未だに不安を残しますが、ダート界で長期政権を築けるだけの能力を示したと言えそうです。
まずは先週と同じようにコース形態の確認からいきましょう。 ①スタート後すぐに坂を登り、Rのきつい1~2コーナーがあるのでテンの時計は出ない ②残り1000から下り坂が入り、残り200で上り坂。中盤からじりじりと脚を使って、最後は我慢比べになりやすい 大きく分けてこのような特徴があります。 展望で挙げた「脚を溜めての瞬発力が武器」のサクセスブロッケン、「瞬発力はイマイチ」のエスポワールシチー。どちらに向くコースかというと、断然後者。 サクセスブロッケンは切り、エスポワールシチーは拾う。とりあえずここまではすんなり決まりました。 …が。ここから先がいくら考えてもワケわからん。 Q.展開は? 腰高外国馬ティズウェイを先行に数えると、10頭くらいは番手に付きそうなメンバー。かといって絶対に速くなるかというとそうでもなく、騎手もハイペースに巻き込まれたくないのだから枠やテンの速さの序列で、隊列は収まるところに収まる可能性も。でもアメリカ馬の早目仕掛けはJCDではよくある光景だし、少なくとも終始スローということはなさそうだが… Q.エスポワールシチーは? 最内で選択肢は狭まりそうだけど、基 本的に逃げでも番手でも差しでも何でも出来る自在脚質。それよりも気になるのはここのところの馬体増で、写真を見ると…少し重いかも。ちなみに阪神ダート は内枠不利の定説がありますが、データ的にはその通り。6番から内はすべての馬番で単勝回収率70%を切ります(それぞれのサンプル数は400弱くらい) Q.血統は? 阪神ダート1800といえば、言わずと知れたブライアンズタイムコース。産駒はサンプル数200で単勝回収率130%超え。しかしBMSとしては、サンプル数90で単勝回収率29%…。母父BTのエスポワールシチーには不安な材料かも。 …うーん、エスポワールシチーも信頼しきれなくなってきた。 こうなったら奥の手、決め打ちに頼るほかない(いつものことですが;) ①テン3Fは普通~やや速い ②中盤はティズウェイがアメリカ流に早目に仕掛ける ③先行馬はほぼ壊滅。残るのはエスポワールシチーだけで、ハイペース耐性高いワンダーアキュートすら潰れる展開を想定。 ④あとは全部差し馬 よって、 ◎ダイショウジェット ◯ヴァーミリアン ▲エスポワールシチー △シルクメビウス △ラヴェリータ これしかない。 ダイショウジェット、オッズはずいぶん軽く見られてますが案外強い。前が全然開かなかった武蔵野Sでしっかり2着確保というだけで評価できるし(去年のカネヒキリはこのパターンで負けたのだ)、マーチSではエスポワールシチーと差のないところまで詰めている。マーチSはロングスパートながらもテンは緩い競馬だったので、それよりも後方に向く展開に決め打てば「エスポワールシチーを逆転」することも決して無理な想定ではない(560キロクラスの巨漢だけに、斤量が増える影響も小さいでしょう)。 1400で2勝している点も見逃せません。ハイペース競馬では短距離向きのスピードが活きるし、そもそも胴長脚長の体型からすると、短距離は「こなす」程度では…? ハイペースの中距離、この馬は久しく走ってない条件ですね。能力開花に期待します。 ステイヤーズS
《13.0 - 11.8 - 14.1 - 13.6 - 13.4 - 13.4 - 13.7 - 13.5 - 13.4 - 13.1 - 13.7 - 13.2 - 12.7》 - 12.2 - 《11.8 - 11.4 - 11.5 - 11.8》 2600mはドスローで進み、ラスト4ハロンの末脚勝負。3600mの長丁場でしたが実質的にスローの中距離戦といった感じで、スタミナ・長距離適性ともあまり問われないレースとなりました。 中山3600は特殊コースでスタミナしか問われない、という前提だったため、ここで馬券はジ・エンド。「ステイヤーズSとしては」かなり特殊なラップになったので、むしろ京都2400あたりに繋がる結果と言えるかもしれません。 フォゲッタブルは稍重ながらも時計の出る馬場も幸いしたんでしょうが、改めて春天で買いたくなるレースぶり。直線の坂ではぜんっぜん前と差を詰められなかったのに、登りきってからギュンと伸びているあたりが確実に平坦巧者。来春の阪神大賞典ではいい感じに負けて、本番で人気を落としてください。 鳴尾記念 《12.8 - 11.5 - 12.3 - 12.4》 - 12.2 - 11.7 - 《11.1》 - 11.0 - 11.5 テン4ハロンは遅いものの、後ろから3ハロン目が速いロングスパートだったため先行組が苦しいラップ。いつもより先行していて、よりによってその3ハロン目のところで前を捕まえに行ったのがイコピコ&ルメール。まー、騎乗ミスのそしりは免れないでしょうね^^; 逆に緩いテンでそこそこ前に行って、ロングスパートのダメージを受けない程度の位置で競馬したアクシオン&藤田騎手は最高の騎乗。馬も強かったけれど、藤田騎手は阪神外回りだと(大逃げでもイン差しでも)展開利を得るポジションによく居ますよね。ちょっと覚えておこう。 次走の穴は、今回好位置に付けていた組。サンライズマックス・ライブコンサートあたりは上がり掛かる条件で見直し。
マキハタサイボーグ・エアジパングという、他コースではほとんど通用していなかった馬が勝ち負けする特殊コース・中山3600。ここで勝ち負けしても春天では全然ダメだった・むしろ負け組が走ったという例が実際に多いように、京都長距離とのリンク度は低いレース。それだけでもフォゲッタブルを嫌う材料になりますが、他にも理由があります。 以下、菊花賞の予想記事より。 フォゲッタブルは(ダンスインザダーク産駒に多いんですが)もともと腰が甘い馬で、坂コース・荒れ馬場を苦手としていました。春のすみれステークスでは坂 で失速し内の馬に一時差されたのを、坂を上りきってから差し返しています。また夏の小倉では3角の馬場が荒れているところに差し掛かってから急に手応えが 怪しくなり、「まだ腰が甘いですね。3コーナーで手応えが怪しくなってしまいました。もっと丈夫にしないといけませんね」 と池江センセイ(ラジオNIKKEIより)。 未完成だった馬だけに、夏を越しての成長は顕著。上がり11.8 - 11.5 - 11.8で苦手の切れ味勝負になった阿賀野川特別こそ落としましたが、セントライト記念では坂で失速しながらも3着に滑り込むことに成功。そして要注目な のが全馬の手が動いていた4コーナーでただ一頭、フォゲッタブルだけが持ったままだったこと。 腰が甘い馬にとってはベストコースの京都(直線平坦、坂の下りからのロングスパートで瞬発力不用)に替わり、「手応えの良さ」が活きるスタミナ比べの長丁場。能力開花にはこの上ない舞台です。 _________________________ …はい。 開幕週とはいえ、洋芝メインの冬馬場と昨日の雨。3度の中山急坂超え。菊花賞はフォゲッタブルにとってベストコースということで本命にしましたが、状況暗転の今回は単勝2倍そこそこで強気になれる材料は皆無。ここまでオッズが被っているのなら、他馬の単勝多点買いに妙味アリでしょう。 本命はハギノジョイフル。以前から言ってることの繰り返しになりますが、先行してアーネストリーを千切り捨てた松籟ステークスが好内容。決して目黒記念の3着はマグレではないです。 タニノギムレット×ジェイドロバリーという血統とは裏腹に、全4勝中3勝が2400m以上でのものというステイヤー。京都大賞典ではモンテクリスエスに0.1しか負けてないし、トウカイトリック・エアジパングに先着歴もある。アルゼンチン共和国の大敗は展開不向きだっただけで、スタミナ「だけ」しか問われない中山3600ならタメ張れます。 …それと、マキハタサイボーグ・エアジパング・ホットシークレットと、このレースとなぜか相性の良い「セン馬」というオカルトもあったり(苦笑) 以下、日経賞3着を評価してモンテクリスエス・昨年の覇者エアジパング。 ◎ハギノジョイフル 〇モンテクリスエス ▲エアジパング 鳴尾記念は馬場の様子をみてから追記します。 追記 ドスロー決め打ちでハイアーゲーム・マルカシェンクの単2点。
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